RESULT 2012年
2012ITU トライアスロン パンアメリカン・ビーニャデルマル大会
開催日 | 2012年1月22日(日)8:00スタート |
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開催地 | チリ・サンチアゴ |
コース | オリンピックディスタンス51.5km(スイム1.5km/バイク40km/ラン10km)ITU公認コース |
【女子レース結果】
順位 | 氏名 | 記録 |
1 | キャロリーナ・ルター(スペイン) | 1:55:55 |
2 | パメーラ・オリベラ(ブラジル) | 1:56:23 |
3 | サラ・ブロート(カナダ) | 1:56:57 |
5 | 佐藤優香(トーシンパートナーズ・チームケンズ) | 1:57:51 |
10 | 川島えり(日本食研) | 2:02:10 |
【関連Webサイト】
大会HP http://www.triathlon.org/results/ |
実業団トライアスロン部ブログ https://nsk-triathlon.blogspot.com/ |
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【レースリポート】
川島選手の今季第一戦がチリの首都サンチアゴ・ビーニャデルマビーチにて開催されました。航空機材遅延から路線変更を余儀なくされ、その影響で乗り継ぎ便に搭乗できず移動に丸3日間を費やしてしまいました。また現地での調整も、交通・道路状況が酷く調整も難航しました。 レースでは波打ち際の強く激しい波に大苦戦しました。出場した選手のほとんどがスタートは切ったものの波に打ち戻される状態となっていました。集団が第一 ブイめがけ進む中、川島選手含めた2選手がバトルを避けるため外側に大きく進路をとりました。予想以上に潮の流れが変化していたため、第一ブイでは大きな 集団の後方になってしまいました。得意とするスイムでこれ以上遅れるわけには行きません。必死で集団を追いましたが、スイムアップ時でも運悪く大波に阻ま れ大幅なタイムロスとなってしまいました。 バイクに移り、4人で第3集団を形成。しかし、この集団にはバイクの強い選手がいなかったため、ペースを下げないために川島選手が先頭を引かざるを得ませんでした。徐々に前の集団との差が広がりランへ移ったときはもはや第2集団とも3分以上は離されていました。 ラン練習では手ごたえを掴めていましたので、積極的に先頭を引っ張りました。先頭から落ちた選手とバイクの4選手を含む5人でのレースが進みました。その 後2選手が脱落。川島選手とメキシコ、アルゼンチンの3人で最後までポイントを奪い合うつば競り合いが続きました。最初のスパートでアルゼンチンの選手が 脱落しました。川島選手は渾身の力を振り絞り更にペースを上げ、目標とした10位でゴールしました。ゴール前の激走は、中距離レースのゴールを見ているか のようでした。 《ヘッドコーチ 相澤義和》 |
【川島選手コメント】
今回のビーニャデルマル大会は今年行われるオリンピックに向けた選考レースに出場出来る可能性を作れるよう、ITUポイントを確実に獲得しランキングを上げることを目的として出場して来ました。 渡航の際、飛行機の遅れにより路線、便の変更があり、更に入国審査での遅れから予定の便に間に合わず、急遽アメリカで一泊することを余儀無くされました。 預けた荷物だけが先に現地へと移動してしまった為、練習道具など一切ありませんでした。その中で出来る限りの調整を行いレースに臨みました。 レースは水温17度でウェットスーツ着用、波の高い中で行われました。12月からのスピードを中心とした練習で本来のスピードを取り戻しつつある中でした が、スタート直後、スイムアップ時に高波に呑まれ、オープンウォーターでの泳ぎに対応出来ず、練習での泳ぎが出来ませんでした。更にビーチランでの失速に より、バイクスタート時には第三パックでのレースとなりました。パックでは一緒にバイクを引っ張る選手がおらず集団が全く機能せず、前の集団から差を広げ られる一方でした。そのまま集団5人でランスタートをし、すぐに私を含めた三人での牽制状態となりました。お互い一歩も退かず、勝負は終盤まで持ち越され ました。ラスト400mで相手が先に仕掛けてきましたが、逆に渾身のスパートをかけ振り切り10位でのゴールとなり、ITU99ポイントを獲得しました。 今回スイムでのオープンウォーターの泳ぎ方、トランジットでのビーチランと課題が残るレースとなりました。プールで速く泳げているから、オープンウォー ターでも速く泳げるものではないと痛感しました。得意のスイムで自分の泳力を活かせるよう、オープンウォーターに対応した練習もしていかなければいけない と思いました。しかし、今までどんなときでも譲ってしまうことが多く、特に競った時、競り勝つことがありませんでしたが、今回初めて最初から最後まで競っ た中で勝てた事は大きな自信となりました。 今まで何度か海外レースに出場させていただき感じる事は海外レースは国内レースと違い渡航時間、レース条件など悪い条件の中で行うことが数多くあります。 日本では経験できないことを確実に積み重ね海外でも通用できる強い選手でなければ、世界では勝てないと言うことを痛感しました。海外レースではまだ思うよ うな結果を残せず苦しいレースが続いていますが、この結果を糧とし海外でも勝てるタフさを身に付け結果を残せるように精進していきます。 |