RESULT 2012年
石垣島ITU トライアスロンワールドカップ2012
開催日 | 2012年4月22日(日) 女子13:00スタート / 男子15:45スタート |
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開催地 | 沖縄県石垣市 |
コース | 登野城漁港及び周辺道路 エリート・オリンピックディスタンス51.5km(スイム1.5km / バイク40km / ラン10km)ITU公認コース |
【男子レース結果】※上位選手及び日本人選手
順位 | 氏名 | 記録 |
1 | ダビッド・ハス(フランス) | 1:50:06 |
2 | ダビデ・ウセラリ(イタリア) | 1:50:11 |
3 | ゴンザロ・ポール・テレキア(アルゼンチン) | 1:50:19 |
9 | 山本 良介(トヨタ車体) | 1:50:41 |
10 | 佐藤 治伸(日本食研) | 1:50:50 |
25 | 田山 寛豪(NTT東日本・NTT西日本/流通経済大学職員) | 1:52:00 |
【女子レース結果】※上位選手及び日本人選手
順位 | 氏名 | 記録 |
1 | キャシー・トレンブレー(カナダ) | 2:05:38 |
2 | アイリーン・モリソン(アイルランド) | 2:05:58 |
3 | サラ・アン・ブロート(カナダ) | 2:06:04 |
6 | 佐藤 優香(トーシンパートナーズ・チームケンズ) | 2:06:55 |
11 | 庭田 清美(アシックス・ザバス) | 2:07:46 |
13 | 菊池 日出子(宇都宮村上塾) | 2:08:07 |
27 | 川島 えり(日本食研) | 2:12:15 |
【関連Webサイト】
【レースリポート】
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低気圧の接近に伴い連日すっきりしない天候が続いておりました。午前中は一時激しい雨脚となりましたが、エリートのレース前には雨も止みレース向きなコンディションとなりました。 午後13時、女子選手30名が一斉にスタートしました。昨年、初ワールドカップ出場ながらバイク途中まで第一集団でレースを戦った川島選手は今回もスイムでは1周目をトップで上がり、見せ場を作りました。トランジットでややもたつきましたが、第2集団からバイクスタートとなりした。ところがバイクでは先頭集団のペースがなかなか上がりません。これに川島選手を含めた第2集団が追いつき20名を越える大集団となりました。落車に注意しながら、ペースが上がらない集団の中で何度か先頭を引っ張る場面もありました。後半の勝負どころで遅れないことを願っていましたので、無事バイクを終えてほっとしました。ムールラバに比べ少しは走れる状態でしたが、本調子にはほど遠くスタート直後から遅れだしました。それでも必死に最後尾集団で粘りましたが、27位のゴールとなりました。 空に灰色の雨雲も出始め肌寒さも感じるコンディションに代わり、15時45分男子58名がスタートしました。スタート直後、激しいバトルの度にコース変更を余儀なくされましが、大きな中切れも無く次々と選手がスイムアップしていくなか佐藤選手は40番台で(タイム差60秒前後)でスイムを上がりバイクにつなげました。最初は第4集団でレースを進めていました。田山選手を含めた8名の第1集団以外は前半こそ少人数のためスピードを上げていきましたが、中盤以降は伸びませんでした。それに後続集団が上手くペースを上げられていたため、中盤手前で40名を越える大集団となっていました。後半に入ると山本選手がペースを上げ下村選手含めた5人がバイクで逃げる展開となりました。あっという間にその差が1分近くになりました。佐藤選手は後続集団で様子を窺いながらけん制し誰も追わないまま最後のランへ移りました。約1分のリードとなりました。アジア選手権ではランへ勝負を持ち込めませんでしたが、この日は外国選手と共に果敢に攻めました。徐々に先頭を走る山本選手との差が縮まっていきます。7km過ぎ、ついに先頭が代わりました。佐藤選手も必死で追いかけ続けていました。山本選手には及びませんでしたが、ワールドカップ最高順位を更新し10位でのゴールとなりました。 《ヘッドコーチ 相澤義和》 |
【佐藤選手コメント】
トップ8を目指しましたが、あと少し及ばずに10位でした。10位は自身のワールドカップ最高成績になります。 スイム前半は出遅れましたが、スイムフィニッシュからバイクにかけて上手く良い流れに乗れてラン勝負の展開に持ち込む事が出来ました、これはチャンスだ!と気合が入りました。ラン前半はフランスのハス選手が一人飛び出し、その後の集団に入る理想の飛び出しが出来ました。先頭を追いかける速いペースの中でサザンゲートブリッジの下り坂では離され、平地で追いつくインターバルを強いられました。折り返しごとに差が縮まっていくことでさらにやる気が出ました。ラスト1周で5位争いを繰り広げる事ができましたが、最後の1周でペースダウン。後続2選手に抜かれてしまいました。先頭で飛び出した山本選手まであと一歩という所で追い付けずにフィニッシュした事に対しては詰めが甘く不満が残ります。 ロンドンオリンピック最終選考大会となるWTSサンディエゴ大会、WTSマドリード大会では、スイムの最初からランの最後まで今回以上のパフォーマンスを発揮できなければ、選考基準のトップ8を達成する事は厳しいです。スイムの飛び出しをもう一度強化し、得意のラン勝負の展開に持ち込めるよう、残された日々を大切に取り組んで参りたいと思います。 |
【川島選手コメント】
前回のムールーラバW杯からは少しずつ足の故障も良くなってきましたが、今回の石垣W杯でもまだラン練習があまり出来ない状態でのレース出場となりました。足の故障でラン練習が出来ない分、スイムでのプル強化・スタート練習・バイクのペダリング・体幹部分を鍛える為に補強トレーニングなど、普段強化出来ていない部分を練習してきました。今回のレースはランが走れないということを分かっていたので、スイム・バイクで攻めるレースをし、今後に活かしていくことを目的として出場しました。 スタート後1人抜け出しに成功、1周目はトップで上がることが出来ました。2周目からはトップを譲る形とりましたがく前の選手についていき、余力を残した状態でバイクへと移りました。バイクでは20人ほどの大集団となってしまい、一度後ろへ下がってしまうと中々前に出ることが出来ないため、スピードの反応に遅れないようになるべく前でレース展開をすることを心掛けました。またバイクまでのレース展開を今後に繋げるレースにすることを考え、積極的に先頭交代に加わりレースを行いました。ラスト一周のトランジット前のポジション取りがまだうまく行かず後方からのランスタートとなってしまいました。ポジション取りも重要となってくるので、今後の課題です。ランでは前回同様、痛み止めを服用していたので痛みはなかったものの、足の故障部分の痺れと力が入らず、ランでの苦しい状況は変わりませんでした。その中でもフォームにだけは気をつけて走り結局27位でのゴールとなりました。 次は5月5日のスービック大会になります。今回スイム、バイクは練習の成果が出ていたので、足の状態を少しでも改善しレースに挑みます。 |