HOME > 日本食研 実業団トライアスロン部TOP > RESULT > 2012年 > ITU世界トライアスロンシリーズ(2012/マドリード)

RESULT

RESULT 2012年

ITU世界トライアスロンシリーズ(2012/マドリード)

開催日 2012年5月27日(日)午後1時56分
開催地 スペイン・マドリード
コース スタンダードディスタンス (51.5km:スイム1.5km/バイク40km/ラン10km)ITU(国際トライアスロン連合)公認

【男子レース結果】※上位選手及び日本人選手

順位 氏名 記録
ジョナサン・ブラウンリー(イギリス) 1:51:49
アレクサンドル・ブルカンコフ(ロシア) 1:52:28
ドミトリー・ポリャンスキー(ロシア) 1:52:54
7 田山寛豪(NTT東日本・NTT西日本/流通経済大学職員) 1:53:35
29 山本良介(トヨタ車体) 1:56:12
54 下村幸平(BOMA RACING/JSS深井) 2:02:18
DNF 杉本宏樹(グリーンタワー・稲毛インター) 1:52:54
DNF 佐藤治伸(日本食研)  

【関連Webサイト】

大会公式HP
http://www.jtu.or.jp/news/2012/120527-3.html
http://www.triathlon.org/results/results/2012_itu_world_triathlon_madrid/7751/
実業団トライアスロン部ブログ https://nsk-triathlon.blogspot.com/

【レースリポート】

各国のオリンピック代表を懸けたマドリッド世界選手権大会。弊社佐藤選手も万全な準備で望みました。

ゴールデンウィークの中京大学合宿のスイムのポイントをつかみ、苦手なスイムでトップからは数十秒開いていましたが、追える範囲のタイム差でスイムを終了しました。マドリッドのコースはトランジット直後に非常に急な上り坂があり、そこがレースのポイントと予想しておりましたが、まさにその通りとなりました。

オリンピック代表を勝ち取る為には、第一集団を追う凄まじいバイクスピード・・・。しかし、世界のレベルは予想以上でした。大きく引き離されまともにレースが出来ない状態でしたが、諦めずに前を追い続けました。周回遅れのため規定により競技の途中中止で、最後の挑戦が終わりました。

佐藤選手のオリンピック出場を目指すにあたり、社内外からの多くの皆様からご支援・ご声援を頂きました。誠に有難うございました。

《ヘッドコーチ 相澤義和》

【佐藤選手コメント】

ロンドンオリンピックの出場をかけた最後のレースに出場して参りました。今大会後のロンドンオリンピックランキングの結果により国別枠が決定します。また各国の代表争いも最終戦となる事から、前半から篩いにかける厳しい展開になる事が予想されました。

出場選手数は最大の65名。(予想通り)スイムから17分台に14人も入る例年にない速いペースで進み、私は世界選手権シリーズでは過去最高の先頭から53秒差の40位で通過しました。バイクに入り集団がすぐに形成され私は第3集団の最後方に位置していました。ここには周りには有力選手も多く含まれており最大の勝負所と判断し、必死に傾斜の厳しい上り坂に挑みました。

何度も離されそうになりながらも頂上までクリアし、その後も緩やかに続く上り坂でも離されそうになりながらも何とか食らい付く事ができましたが、限界以上に追い込んだ為、下りに入る少し前に意識が朦朧となりながら身体が動かなくなってしまい、集団から脱落してしまいました。

その後、後ろからきた1つ目の集団には全く反応できず、2つ目の集団は日本の山本選手、下村選手が含まれている大きな集団であった為、もう一度勝負所だと踏ん張り何とか集団に入る事ができました。しかし、集団内でも回復する事ができず、2周目の上り坂に入った所で集団から離脱してしまいました。その後は単独走となり、4周目途中で先頭集団に追い付かれてしまい失格(DNF)となりました。

大一番のレースでラン勝負に持ち込む事ができずにとても悔しいですが、スタートから後ろを見る事なく、バイクの1周目途中まで全力を出し切る事ができました。悔いは残りますが、最初の苦手なスイムから勝負をかけ積極的に挑戦できた事、最後の最後までオリンピックという目標に向かって挑戦できた事は今後の人生においてプラスになると信じております。これでロンドンオリンピックへの挑戦は終わりましたが、今季最終戦となる11月の日本選手権では得意のランで勝負ができるよう取り組んで参りたいと思います。ご声援、誠にありがとうございました。