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RESULT

RESULT 2012年

2012第13回ひわさうみがめトライアスロン大会兼四国選手権

開催日 2012年7月15日(日) 午前9時スタート
開催地 徳島県海部郡美浜町
コース 大浜海岸特設会場及び周辺道路/オリンピックディスタンス51.5km(スイム1500m/バイク40km/ラン10km)ITU公認コース

【男子レース結果】※上位選手及び日本人選手

順位 氏名 記録
佐藤治伸(日本食研) 2時間00分53秒54
平松幸紘(日本食研)
2時間03分19秒06
石塚祥吾(日本食研) 2時間06分43秒82

【女子レース結果】※上位選手及び日本人選手

順位 氏名 記録
川島えり(日本食研) 2時間21分58秒85
平松智子(愛知県)
2時間32分05秒38
中島聖子(兵庫県) 2時間34分43秒78

【関連Webサイト】

大会公式HP http://www.hiwasa-triathlon.jp/record/img/2012hiwasa_men.pdf
実業団トライアスロン部ブログ https://nsk-triathlon.blogspot.com/

【レースリポート】

レースリポート

 前夜の激しい雨も止み時折雲の切れ間から強い日差しが差し込む厳しい天候のなか、一般参加者700名を越えるエイジ選手に混じり、午前9時に4グループに分かれスタートしました。スイムでは、井上選手(香川県)と弊社男子の3選手が激しいトップ競いは上陸ギリギリまで続きました。僅かなさでトップを井上選手に譲ってしまいましたが、平松・佐藤・石塚選手の順に秒差でバイクに移りました。川島選手は、男子から1分余り遅れましたが、全体の6番手でバイクに移りました。

 バイクスタート直後、井上選手を3選手が抜き去ると佐藤選手が勢いよく先頭で起伏の激しいコースに挑みました。しかし、後続の平松選手も無抵抗のままリードを許しませんでした。3キロ過ぎに佐藤選手から先頭を奪いました。その後は佐藤選手が世界選手権などで活躍する力と技術の差を見せ付け再び先頭を奪い返すとそのままリードを広げバイクを終わりました。規定上、ドラフティングが出来ないため正に力と技術の勝負でした。

 5月の怪我から復帰2戦目の平松選手は、佐藤選手から20秒余りにとどめランでも必死に佐藤選手を追いあげます。石塚選手は起伏の激しいコースに終始苦しめられました。バイクで3分以上引き離されると、ランでも差を縮められませんでした。結局、佐藤・平松・石塚選手の順に上位独占でのゴールとなりました。

 川嶋選手は、スイム以降も一般男子選手相手に最後まで安定したレースを展開し、女子での優勝を果たしました。

《ヘッドコーチ 相澤義和》

【佐藤選手コメント】

 レースプランはスイムを先頭集団で上がり、バイクで先頭に立ってリードを広げ、余裕を持ってランスタートする事で、可能であれば大会新記録も視野に入れてレースに挑みました。

 スイムは余裕を持って泳ぐ事ができず、スイムから上陸した時もかなりきつい状態でした。バイクに入ってもアップダウンが続く南阿波サンラインに入った所で一気に後続を離したかったのですが、平松選手にマークされなかなか差を広げられずにペースダウンしてしまい、上りで一度抜かれてしまいました。一瞬、『今日は身体が動かない、このまま平松選手と共にペースを作ろうか』と弱気になりましたが、もう一度前へ出てペースを作り先頭でバイクをフィニッシュしました。平松選手との差はあまり広げる事はできませんでしたが、バイクは例年よりもタイムが1分以上良かったので、大会新記録も狙えるかなと思いつつ慎重にランスタートしました。

 日差しが照りつける厳しい暑さの中、次第に体力が奪われてフィニッシュ地点まで気を緩める事ができませんでしたが、逃げ切る事ができ大会新記録も達成する事ができました。

【平松選手コメント】

 脱臼から復帰直後の2連戦という事で不安はありました。しかし、前の週のレースによる疲労はうまく取り除けていたので、スイムから積極的にレースをやりました。

 結果は2位で国体の代表権は獲得出来ませんでしたが、3種目それぞれに練習の成果を感じられる場面はありました。今週末からの合宿では、これまで以上に取り組むべき課題を明確にして練習を行い、シーズン後半戦を迎えたいと思います。

【石塚選手コメント】

 スイムの波が見た目以上に荒れていたので目標物が定まらず苦労しましたが、あのくらいの波を経験すれば大体のレースで対応できると思うのでここでウエットスーツなしで泳いでおいてよかったと思っています。できれば着なくても先頭で泳ぎ切りたかったのですが泳ぎ方を少しずつ変えようとしている段階としては感覚は悪くはないのであとは体に覚えこませるだけです。

 バイクもローカルレースなので慣れていないノンドラフティングでバイクの単純な走力を知るにはあまり無い機会です。コースもヒルクライムのようなコースでギアの選択が難しく先頭を走っていた2人とはラップだけで3分以上の差で先輩の意地を見せ付けられる形となりました。集団で走っていた訳ではなく、ある意味自分のペースで走ってですが、それでも特に登り坂には全く対応できていなかったのでパワー系の踏むトレーニング不足も顕著に現れてしまいした。

 ランはスピードが出るフォームを意識しつつ追いかけますが差が詰まらず今年で一番悪いタイムとなりました。

 このレースをもって前半戦も終了し、これから合宿に入ります。連戦も続くにつれて、後半の方は体が持たず体力の無さを感じました。シーズン後半のレースに向け、まとまった練習を積む大事な時期になるので苦手分野を重点的に強化します。

【川島選手コメント】

 二年前初めて51.5キロのレースをした試合だったので二年間でどれだけ成長できたのか、前半戦最後のレースでどれだけ記録を出せるかということを課題として出場しました。

 思っていた以上に波が高く、ブイも思うように見えず流される中でのスイムとなり、更にスタートしてからバトルに巻き込まれうまく泳ぐ事が出来ませんでした。ある程度泳いでいくと徐々にばらけ始め、そこからはリズムを取り戻しながら高波の中を泳ぎました。男子選手についていくことを目標としていましたが結局スタートでの遅れ、高波の影響で約一分差をつけられ、6番でバイクへと移りました。

 山道往復とかなり脚力を必要とするバイクコースなので、初めを飛ばしすぎて失速することのないようにペース配分を考え、なるべく男子選手に抜かれずにバイクを終えることを目標としました。往路では追いつかれた選手に上りでそこまで遅れることはありませんでしたが、下りのスピードについて行けず離されてしまいました。復路に入ってからスピードダウンせず後ろからの選手にほとんど抜かれず、前の選手との差を少しずつ詰める走りが出来ました。勾配の高い坂に脚への疲労は高く、上りになる度に徐々に脚力は奪われていきました。

 ランに移りバイクでの疲労、暑さ、故障でのラン練習不足から、走りは故障していたときよりだいぶ良い感覚ですが全くスピード感がなく、目標としていたタイムよりも遅いラップとなってしまいました。

 結果は女子で優勝し、岐阜国体の愛媛県代表として決まりました。しかし、今回の結果では岐阜国体本番では通用しないので、夏合宿で三種目強化を行い後半戦全て上位入賞出来るよう頑張ります。