スイムはフローティングスタートで、平野選手が果敢に飛び出し、後続に約30秒の差をつけてバイクに飛び出す。福井選手、山本(良)選手ら5名が平野
選手に続いた。岩井選手はこの集団にのれず、第3集団に位置する。平松選手はここからも約20秒遅れ、終始8位グループでバイクを展開した。
そしてバイク10周回のうち、3週目には山本(良)選手、福井選手のトヨタ車体コンビが二人で先頭集団を作る、そして平野選手、山本(淳)選手が約20秒差で追う、その差は周回を重ねるごとに40秒、57秒、1分20秒と、開くばかり。二人で1人のような絶妙のバイクライディングを見せ、後続を突き放す。北京出場を決めた山本(良)選手、そしてそれをアシストするオリンピアンの福井選手。この二人が、その実力をまざまざと見せてくれた。結局3位以降に約2分近く差をつけてランへ。この時点で、二人のワン・ツーフィニッシュは決まった。しかし、ランでも二人の勢いは衰えることなく、終始併走する二人の走りは、近い将来のチーム戦を想像させるものでもあった。一方3位以降の戦いは、平野選手、山本(淳)選手。そして続く5位集団に、岩井選手と高濱選手が位置していた。
平野選手たちに約1分30秒遅れて岩井選手と高濱選手がランに移る。そこから抜け出したのが、元日本食研の高濱選手。積極的に岩井選手がついていくが、500Mくらいしか(今は)併走できない。
高濱選手は、その後も快進撃をつづけ、平野選手までパスし、そしてラスト1周でついに山本(淳)選手まで追いつき、かわして3位でゴール。会場を盛り上げた。岩井選手も、ランラップ4位で6位入賞の大健闘を見せる。平松選手は8位集団の中で、粘りをみせ、8位でゴール。気迫ある走りは、必ず今後につながると確信した。今は我慢。
いずれにしても、前日の記者会見で「トヨタ車体でワンツーフィニッシュ」「観に来てくれた人に喜んでもらえるレース」を堂々とやってのけた二人には、立ち上がって大きく拍手を送りたい。
(陶山) |