今回オーストラリアから、U-23の精鋭若手選手8名、そして先週幕張大会で3位に入ったヘオ選手(韓国)など、強豪海外勢にどこまで日本人が絡めるか注目された。
スイムでは大方の予想どおり、スイムを得意とするアムバーガー選手と平野選手が抜け出し、20秒遅れてヘオ選手とオーストラリア3選手。そこからさらに20秒遅れて杉本選手を先頭に、岩井選手、平松選手、そして高濱選手ら日本人勢が前を追う展開となった。
バイク4周回のうち1周回目には、オーストラリア3選手とヘオ選手が先頭集団を形成。きっちりラインを組んで、後続を引き離しにかかる!そしてそれを追う第2集団には、数名のオーストラリア選手と岩井選手を含む日本人勢が9名のパックを作るが、集団が上手く機能せず、苦しい展開となる。
平松選手は、この1周目でキーとなる第2集団から脱落してしまう。
結局先頭の4人は後続に1分10秒の差をつけてランへ。それを追う第2集団も9名のまま、トランジットに戻ってきた。この“1分10秒”の差は高濱選手、杉本選手のランを得意とする両選手にとっては射程圏内であったが、先頭の海外4選手には勢いがあった。4選手のうち、ヘオ選手が中盤で失速するものの、その後も残った3名のオーストラリア選手が、併走して走りきり表彰台を独占した。
岩井選手は、高濱選手と杉本選手に必死にくらいつくも、今の走力では相手にされず、海外2選手にもかわされて結局9位。しかし、岩井選手は1戦、1戦積極的なレースができるようになっている。
平松選手は、第3集団から細田選手とともに勢い良くランへ飛び出したが、若手細田選手に追いつくことができず、総合11位と悔しさの残るゴールとなった。
(陶山) |