末にかけての低気圧前線の影響で、前日までの水温は低く、ウェット着用許可も想定された。結局、スタート1時間前の計測で20度だったことと、天候も晴天との予報から、ウェットは着用不可となった。
新潟国体の九州予選をかねていることもあり、出場者は海外7名含む総勢54名。今年で25回となる記念大会を盛り上げた。
スイムは海外勢を中心とした国内エリート勢4,5名が先頭となり、他は約10名近くほぼ集団となってスイムを終了。佐藤選手、平松選手はほぼ同時にスイムをフィニッシュ(トップから30秒遅れの16、17位で通過)し、10名ほどの第2集団を形成。かろうじて、前を追える位置でバイクスタートした。バイクは海岸線沿いに片道20kmのワンウェイで、野生のイルカも生息している、風光明媚なロケーション。しかし選手たちはそんな景色を
楽しむどころではなかった様子。行きは向かい風で、山本(良)選手らの先頭集団は、一時30秒近く後続に差をつけていたが、思うようにペースをあげることができず、結局15km地点で佐藤選手たち後続の集団に吸収され、23名の集団となった。エリートがほぼ含まれたことで、誰もが「ランニング勝負だ」と感じたに違いない。そんなけん制のためか、集団はスピードがあがらず、まったりとしていたようだ。その結果、30km地点ではさらに後続の集団が追いついてしまった。何度か、椿選手や平松選手らが、アタックを試みるが、決定的な動きにはならない。
平松選手が残り8km付近で香港の選手と若手の工藤選手を引き連れて、アタックをかけるが、集団は動かない。まるで、北京五輪のような展開だった。結局平松選手は、集団にそれほどの差をつけることができなかった。ほぼ、全員そろってバイクフィニッシュ。ランをトップで飛び出した平松選手は、1,5kmでつかまり後退。先頭は、山本(良)選手、杉本選手、海外勢を含む5名に絞られた。佐藤選手は、スタートからスピードに乗ることができず、レース展開から離脱。結局トップ集団の5名の勝負は競技場までもつれ込み、最後のスプリント勝負でベテランのりー・チーウー選手が優勝した。
今年も熊本支店から、約30名弱の社員とご家族が応援に駆けつけてくださった。周回コースでないため、レース展開がそれほどわからない中、会場のMCを聞きながらレースの行方を見守っていただき、本当にありがたかった。また、多くの関係者からレース前後で激励の言葉を頂き力になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。
(陶山) |