<男子>
快晴とはいえない曇り空のなか、11時にスタート。オーストラリアのU23の精鋭10名と韓国のスイムが強い選手2名を含む44名が出走。下馬評どおり、というか予定通りオーストラリア勢を中心に14名の先頭集団が抜け出す。後続に約1分の差をつけて、バイクを飛び出す。佐藤選手、平松選手は調子が悪かった中でも第2集団につく。
勢いのよいオーストラリア勢を含む先頭集団は、どんどん加速し第2集団を突き放していった。第2集団も日本食研の選手を中心に集団で前を追うが、差がほとんど変らず、苦しい展開。そんななか、コース上の3ヶ所で落車事故が発生。平松選手を含め、数名の選手がリタイヤを余儀なくさせられた。レースは7名の先頭集団が後続に1分50秒の差をつけてランに移る。追う第2集団には、佐藤選手、他海外勢2名と高浜選手が含まれていた。第2集団からオーストラリアの2選手がランを勢いよく飛び出す。それをマークするかのごとく、佐藤選手と高浜選手が続いた。佐藤選手の走りは蒲郡とうって変わった「力強さ」があり、”これは大丈夫”と感じた。そこからオーストラリアの先行する2名をかわし、そして第1集団から落ちてきた3選手をかわし、5位でフィニッシュ。ランラップ総合1位の快走で、ハイレベルなレースでの5位入賞を獲得しました。あとはスイムのみ!
<女子>
女子スタートになると若干海際は風が出てきました。オーストラリアのジュニアチャンピオンを含む総勢20名でスタート。スイムはチームケンズの成長株の土橋選手が抜け出しトップで上陸。それに崎本選手、浅沼選手、そしてジャクソン選手が続く。1周目は比較的ゆっくりとしたペースで、崎本選手と土橋選手が先頭で戻ってきた。後続とは差がなかった。2週目に崎本選手、土橋選手、菊池選手、そしてジャクソン選手の4名で先頭を形成。そして、14kmの坂で崎本選手が仕掛け、しばらく単独で逃げた。積極的なトライアル。しかし、その逃げも決定的なものにはならなずすぐに吸収される。
ラストの4周目に土橋選手が足が痙攣して、先頭から脱落。結局先頭は3名で、後続に約1分の差をつけて、ランに移った。飛び出しは崎本選手。ぴったりジャクソン選手がついてくる。菊池選手は離れてしまう。二人の勝負。崎本選手には苦しい中で、力がみなぎっており、ここは勝負にこだわらせる。ジュニアなので(17歳!)5km以降は、ペースが落ちてくると判断し、2周目はジャクソンに先行させ、崎本選手には余裕を持たせる。そして3周目、ジャクソン選手のアゴが左右に揺れてきたので、前に出てペースアップを指示。これが快心の一撃となる。差がじわじわ広がっていき、これに仙台支店の社員の熱いメガホンと声援が後押しし、女子トップでゴールテープを切った。
(陶山昌宏) |