トライアスロン部データ
トップページ日本食研とトライアスロントライアスロン部データスケジュールとレース結果協力企業BLOG
 

2009NTTトライアスロンジャパンカップランキングイベント第6戦/大阪国際トライアスロン舞洲大会

開催日 2009年7月12日(日) 女子11:00 男子11:55スタート
開催場所 大阪市此花区(大阪府) 舞洲スポーツアイランド
コース オリンピックディスタンス(51.5km スイム1.5km(2周回)/バイク40km(7周回)/ラン10km(5周回))

【女子レース結果】

順位 氏名 記録 所属/登録
優勝 ア本 智子 2時間13分50秒 日本食研実業団トライアスロン部
2 西 麻依子 2時間18分26秒 湘南ベルマーレ
3 川口 綾巳 2時間20分00秒 ウイングスTC

【男子レース結果】

順位 氏名 記録 所属/登録
優勝 武友 潤 2時間01分40秒 福岡県連合
2 原田 雄紀 2時間02分24秒 専修大学/学連
3 佐藤 治伸 2時間02分51秒 日本食研実業団トライアスロン部

【関連Webサイト】

日本トライアスロン連合 http://www.jtu.or.jp/news/2009/2009OsakaRelease3.html

* *
* *

【レースリポート】

<女子>
 梅雨が明けきらない天候が続いていたが、今日はしっかり気温(推定31度)もあがり、夏のレースらしさを満喫することができた。11時にスタートした女子は、強化指定選手が崎本選手だけで、周囲からは”優勝は崎本選手”との声がほとんどだった。しかし、レースは何が起こるかわからない。先週の七ヶ浜での平松選手の落車の件もあったので、少しだけナーバスに段取りを組んだ。アップで崎本選手の泳ぎが悪くなかったので、少しスイムの感覚を取り戻せてきているかな、と思ったが結局スイムは3人の選手を引き連れてトップでフィニッシュ。バイクスタート時の指示も冷静に聞いていたので、その時点で”大丈夫”だと感じた。バイク7周回の1周目を戻ってきたとき崎本選手から「坂で(後続が)千切れていきました!」と叫んできたので、後続の差を意識しながらペースアップを指示。結局トップの崎本選手を単独で追っていた西選手に約1分40秒の差をつけて、バイク終了。
 ランも気温が上昇するなか、自身の応援に駆けつけてくださった同僚や友人、そしてご両親の応援を追い風にして、トップでゴールした。勝つことを要求され、きっちりその使命を果たせたことは、チームにとっても崎本選手にとっても大きな前進となる。しかし、まだこれからだ!
<男子>
 女子の1時間後にスタートとなった男子。メンバーは女子とうってかわり、下村選手や平野選手ら、関西を中心とした中堅若手選手が集まった。平野選手がスイムから飛びぬけるので、佐藤選手にはバイクにうつったとき、できるだけ早く差をつめるように指示した。
 平野選手はぶっちぎりでスイム単独でトップ。ところが、佐藤選手は当初予定していた第2パック(トップと1分30秒差で5名)に入れず、第3パック(さらに約30秒差4名)でスイムをフィニッシュ。第2パックには優勝した武友選手、原田選手らを含め、学生などの若手で構成されていた。第3パックは優勝候補の下村選手らが含まれていた。スイムから、バイクに移る際、佐藤選手の顔つきがしっかりしていたので、このタイム差であっても問題ないと思われた。結局、周を重ねるごとに第3パックが第2パックを吸収し、さらに5周目で平野選手を捕まえた。
 バイクは結局集団でフィニッシュ。細田選手(チームブレイブ)が勢いよく飛び出し、それに佐藤選手、下村選手(JSS深井)、原田選手、そして武友選手が続いた。しかし、すぐに細田選手は後退し、佐藤選手がトップにでる。下村選手も熱中症でリタイヤ。勝負は3人にしぼられ、独走の展開となった女子とはうってかわり、男子のランは面白かった。気温も上昇し、熱中症などによる事故がないことを祈りつつの観戦が続く。5周回のうち、4周回まで佐藤選手は軽快な走りで2位以下をひき離していた。ところが、ラスト1周。約1分近く差をあけていたにもかかわらず、佐藤選手が熱中症でペースダウン。私がゴールで待ち構えていて、最初に視界に入ったのは2年前日本食研の門をたたいたこともある武友選手だった。すぐに佐藤選手の身体の危険性が頭をよぎり、すぐにゴールの800m手前付近まで私は走って戻る。そこには原田選手にも抜かれ、力が消えている佐藤選手が走り続けていた。ゴール後は意識もしっかりしており、搬送などの最悪の事態は免れた。
 約500mののぼりが1周で2回、つまり14回のアップダウンがあるバイクコース。そして、舞洲公園のアップダウンある遊歩道のランコース。気象条件なども考慮すると、サバイバルなレースであったことは間違いない。事実、昨年同大会では、北京五輪前の田山選手と山本(良)選手が出場し、共に途中リタイヤしている。そういう意味で、崎本選手、佐藤選手ともにこの大会を積極的に走ることができたことは、今後につながると思うし、またアベックでの表彰台は、今年の日本選手権の予行であると期待している。
(陶山昌宏)

2009年 スケジュールとレース結果に戻る