今シーズン2回目の海外遠征となりますワールドカップホールテン大会への出場しました。現地入ってみると、ヨーロッパ特有のからっとした過ごしやすい気候が嘘のようで、日差しが厳しい上に湿度も高く、まるで日本にいるような錯覚さえ覚えました。現地のオランダ人もこんなに暑いのは珍しいと訴えるほどの厳しい暑さが続いていました。レース当日の気温は35℃を超え、スタート前にしっかりと水分補給、なるべく日陰にて過ごすよう脱水対策を十分に行い、スタートを待ちました。
スタートは真ん中よりやや右側を選択。有力選手らは真ん中に集結していた為、左側をマークしながら泳ぐイメージでスタートしますが、右側の選手が速いペースだった為、その選手をマークし暫く泳ぎました。ブイが近づくにつれて選手が密集してきますが、しっかりと集団内の位置を把握しながら好位置のままブイを回る事に成功。ブイ後のペースアップにも対応でき、第2ブイも激しいバトルもなくクリアできました。そのまま1周目を通過し第2集団の後方でクリア。2周目に入り、前との差が少しずつ開いてしまい順位を落としながらの苦しい展開に。それでも粘り先頭からは47秒差の30位前後でスイムをフィニッシュしました。
バイクスタート時、すぐ前に6名程の集団が形成されており、1キロ手前でその集団に必死で追い付きました。その集団が前集団を吸収したり、後続集団に追い付かれたりして約50名の大集団に膨れ上がりました。コースは道幅が狭い所が多く、ヨーロッパの自転車レース特有の石畳や厳しい坂もあり、とてもテクニカルなコースで、なかなか前方でレースを展開できずにいました。ラストの周回の上りで一気にペースを上げようと前を伺いましたが、真ん中まで上がるのに留まり、25位前後でランに入りました。
ランでは厳しい暑さの中でのレースなので、最後まで粘れば上位にいけると信じながら前を追いました。最初の500mで一気に前にいた選手らを抜き去り、走力のある選手らと並走しながら前を追いました。前から落ちてきた選手をパスしながら順位を少しずつ上げていく事ができ、最後の周で3人での9位争いを繰り広げますが、二人のペースアップに対応できずに11位でのフィニッシュとなりました。
今回、目標の8位には届きませんでしたが、バイク終了時点でメイン集団内に入る事ができ、最後のランも粘りの走りができ、今までの強化練習の成果を出す事ができました。しかし、スイムの2周目の遅れやバイクでの位置取りといった点を修正し、更に上位を目指し取り組んで参りたいと思います。
(佐藤治伸)
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