復帰3戦目となった今回の大会は、出場選手のレベルからして、表彰台には上がらないと次に繋がるレースにはならないと思っていました。 そして、何よりも自分の出身地大阪での大会という事で、これまで以上にレース前は気持ちが昂りました。結果としましては「表彰台」という今回のレース目標は達成した形にはなりました。しかし、2位に入れたという喜びよりも、優勝を逃したという悔しさの方が強く、決して満足はしておりません。
今回の大会は、毎年熱中症で倒れる選手が続出するほど厳しい環境下でのレースを強いられるので、常に自分自身の状態を正確に判断しながら、無事にゴールする事が重要だと感じていました。さらに、今年は学生の参加が多かったので、スタート直後に学生同士の無駄なバトルに巻き込まれないようにし、少人数でスイムからバイクまでを展開していく流れに持ち込む事が重要だと確信していました。気象条件に関しては、日差しは強かったものの風が例年よりもあった為、水分補給を徹底する事で熱中症の危険を感じる事はありませんでした。レース展開に関しては、この大会の為にスタート練習を何度も行った成果もあり、うまく抜け出して予定通りの位置でスイムを終える事が出来ました。バイクでは7人という理想的な人数の先頭集団となったのですが、うまく集団が機能しませんでした。現状では逃げる力を私自身も持っておらず、第二集団との差はほとんど変わりませんでした。バイクのレベルアップが今後必要不可欠なスキルの一つになっていると痛感させられました。ランに入ってからは、ここからは気持ちの勝負だと思い、先頭でスタートしたもののすぐに抜かれてしまい序盤は2位を走っていました。中盤で順位をさらに一つ落としてしまい3位を走っていましたが、「ここのまま目標ギリギリの3位という順位をキープする守りの走りでは、次に繋がらない」と思い、ラスト4キロから気持ちを切り替えて2位の選手を追いかけました。気持ちに体が応えてくれる形となり、さらには30名近い社員の皆様の応援が力となり、ラスト1kで2位を奪い返し、そのままフィニッシュする事が出来ました。また、今回の結果を受けて強化指定選手の資格を取り戻す事が出来ました。
シーズン前半戦が終了し、後半戦に向けてこれから強化期間が始まりますが、レースで学んだ事を十分に活かして取り組んで参りたいと思います。
(平松幸紘)
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