2011ITUワールドカップ・グアタペ大会
開催日 |
2011年11月6日(日) |
開催地 |
コロンビア・アンティオクイア |
コース |
悪天候によりスプリントディスタンスへ変更(25,75km スイム750m/バイク20km/ラン5km) |
【結果】上位選手と日本人選手
《男子》
順位 |
氏名 |
記録 |
1 |
エティナドムスク(フランス) |
0:57:15 |
2 |
クリサントグラジャス(メキシコ) |
0:57:22 |
3 |
トニーモレー(フランス) |
0:57:26 |
DSQ |
佐藤治伸(日本食研) |
ITU競技規定により失格 |
【エリート女子トップ3と日本人選手の成績】
順位 |
氏名 |
記録 |
1 |
キャロル・ペオン(フランス) |
1:04:30 |
2 |
崎本智子(愛媛県協会) |
1:04:30 |
3 |
ズリーヌ・ロドリゲス(スペイン) |
1:04:37 |
11 |
足立真理子(トーシンパートナーズ・チームケンズ) |
2:03:36 |
36 |
川島えり(日本食研) |
2:11:55 |
DNF |
井出樹里(トーシンパートナーズ・チームケンズ) |
パンクの為、途中棄権 |
【関連Webサイト】
【レースリポート】
2011ITUトライアスロンワールドカップ・グアタペ大会がコロンビアにて開催されました。 弊社から佐藤・川島の両選手が出場しました。 ほぼ丸二日の長時間移動と標高2000m越す高地のレース。季節は春。冬を迎えようとする日本とは非常に異なる環境下、レースに挑みました。
前夜からの雷雨は止む気配も無く、逆に雨脚を強めていました。 各選手がウォーミングアップを完了し、スイム待機所でスタートコールを待っていたその時、『1時間後スタート』とコールがありました。
出場選手の驚きが声が飛び交う中、再びアスリートヴィレッジへ戻り、寒さを凌ぎながらスタートを待ちました。 そして、スプリント競技へ変更のアナウンス・・・・。日本国内の競技では考えられません。そこがワールドカップかもしれません。
1時間遅れの午前8時、女子がスタート。川島選手は、ホーンとともに川島選手が勢いよく好スタートを切ったかのように見えましたが、途中から抜け出すことが出来ず少しずつ後退していました。スイムアップは20番前後でした。トランジットは大きく遅れ、バイク集団から取り残され30番台後半の5人前後の第4集団で展開していました。
初めての石畳のレース、滑りやすい路面に対応できず、前との差は広まるばかりです。 ランに移りましたが、集団で4番を確保するのが精一杯で36位のゴールとなりました。 ゴール直後、極度の低体温症のため救護室へ運ばれ動けない状況でしたが、このレースの苦い経験を必ず役立ててほしいです。 男子のレースは、スタート時間の変更にならなかったものの、同じくスプリントディスタンスにて行われました。 スイムが毎回の課題となっていただけに最初から全力で戦いました。 スイムアップは40番台でしたが前が数珠つなぎになっていたため、うまくバイクに移れると思っていました。しかし、川島選手同様にトランジットで集団から離されてしまい、4人の第4集団でレースを進めるしかありません。しかし前の集団を負う激しいペースの上げ下げに対応することが出来ず、バイクでも追い上げることは出来ませんでした。
後続の追い上げこそさせませんでしたが、前の集団とは距離も広まっていました。 国内レースではここから大幅な順位を上げることが出来ていましたが、やはりワールドカップです。簡単にはいきません。どうにか40番前後でのゴールとなりました。
<コーチ 相澤義和>
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選手コメント
【佐藤治伸】
2008年に一度メキシコのバリデブラボウ大会以来、二度目の高地でのレースに出場して参りました。高地レースでは、特にスイムの150〜200M過ぎから一気に酸欠症状が出てきつくなるのがわかっていましたので、そこを乗り切る事と、バイクでは厳しい坂が続くコースなので、バイクの出だしの集団ができ上がるまでに遅れないようにする事を重点に置きスタートを迎えました。 スイムの出だしでは上手く飛び出す事ができました。ポイントとしていた200M辺りから普段以上に呼吸がきつく、腕全体に乳酸が溜まり厳しい泳ぎになりましたが、粘って縦長になった集団の後方でフィニッシュし第一段階はぎりぎりクリアできました。 バイクの出だしで6人ほどの集団に何とか入りますが、前選手が何度か起こす中切れに対応仕切れずに、集団を逃して二人でバイクを進める展開になってしまい、目標にしていた順位の争いから脱落してしまいました。
今回の優勝者とスイムは同タイムでした。トランジットやバイクの出だしといった踏ん張り所での、もう一つの頑張りが必要と感じています。次のワールドカップオークランド大会では、踏ん張り所で相手と自分に負けずに力を出し切り、上位争いを繰り広げてきたいと思います。
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【川島えり】
今回のレースでは、標高2000m以上の初めての高地と経験したことの無い石畳とコーナリング、とても技術の要求されるバイクコース設定でした。来期のロンドンオリンピック選考のためになんとしてもポイント獲得を目標に挑みました。 レース当日は悪天候の為、スタート時間ギリギリに1時間の延期のアナウンス、更にスプリントレースへの変更がありと重なり、とても動揺してしまいましたが気持ちを取り直して、身体を冷やさない様できる限りの事をしました。
スイムではスタートこそ良かったのですが、中盤に差し掛かる前に体が重くなって、きつさに耐えることが出来ず激しいバトルに巻き込まれていました。スイムを上がるとそれ以上に強く、トランジットは石畳が長く走り切るのがやっとでした。バイクは前の選手と数人の集団で乗れました。ランに移り雨で体温が奪われ後半から手足が動かなくなり思うような結果を残す事が出来ませんでした。 ゴール後は意識こそありましたが、体の自由が利かず医務室へ運ばれてしまいました。 私自身の甘さを痛感しました。今回学んだ事を必ず次の糧とし、来年必ずこの大会でリベンジしたいと思います。
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