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RESULT

RESULT 2012年

ITU世界トライアスロンシリーズグランドファイナル・オークランド大会

開催日 2012年10月22・23日(土・日)
開催地 ニュージーランド・オークランド市
コース オリンピックディスタンス(51.5km:スイム1.5km/バイク40km/ラン10km)ITU(国際トライアスロン連合)公認

【男子レース結果】※上位選手及び日本人選手

順位 氏名 記録
ハビエル・ゴメス(スペイン) 2:00:29
ジョナサン・ブラウンリー(イギリス) 2:00:31
スヴェン・リーデラー(スイス) 2:01:18
15 田山 寛豪(NTT東日本・NTT西日本/流通経済大学職員) 2:03:08
32 下村 幸平(ボーマレーシング・JSS深井) 2:08:14
35 杉本 宏樹(グリーンタワー・稲毛インター) 2:10:09
36 細田 雄一(グリーンタワー・フェリック・稲毛インター) 2:10:28
DNF 佐藤治伸(日本食研)  

【U-23男子レース結果】※上位選手及び日本人選手

順位 氏名 記録
アーロン・ロイール(オーストラリア) 1:57:17
フェルナンド・アレッツア(スペイン) 1:57:20
トーマス・ビショップ(イギリス) 1:57:21
22 椿浩平(宇都宮村上塾・筑波大学) 02:02:09
DNF 石塚祥吾(日本食研)  

【関連Webサイト】

大会公式HP
http://www.triathlon.org/results/results/2012_itu_world_triathlon_grand_final_auckland/7852/
http://www.triathlon.org/results/results/2012_itu_world_triathlon_grand_final_auckland/7850/
http://www.jtu.or.jp/news/12WTGFAuckland2PhG/1.htm
http://www.jtu.or.jp/news/12WTGFAuckandPhG/1.htm
実業団トライアスロン部ブログ https://nsk-triathlon.blogspot.com/

【レースリポート】

レースリポート

 土曜日、U23男子が行われました。石塚はスタート直後のバトルを避け右端からスタートしました。200メートル程度までは横並びでしたが、そこからは抜け出すことが出来ませんでした。1周目のスイムアップ時では中盤前後でしたが、更に順位を落とし44番目でバイクへ移りました。滅多に動揺する表情を浮かべない石塚選手ですが、この日ばかりは違っていました。サングラスを落とし、ヘルメットの着装にも手こずり単独でバイクをスタートしました。今回のコースは最大16パーセントの上りと一気に下り、さらには直角に曲がるコース設定で瞬発力、操作技術が要求されるものでした。そのため、単独の選手には厳しくなります。

 周回ごとに集団で走る選手と差が広がり、集団以外の選手は後続集団に吸収されどうにか立て直しながら走っていました。懸命の力走で前の集団へ追いつきましたが、周回の前半の上りから一気に下る場所でチェーンを落とし(ホイール側に外れる)、降りて直すのに2分以上のタイムロスをしました。そこからも必死に追いかけますが、バイク最終回を前に先頭集団がランヘ移り、競技規程により強制終了となりました。15人がゴール出来ない程の高いレベルのレースでした。

 翌日、佐藤のレースは冷たい雨が降りしきりました。寒さで身体が動かなくなるため、スイムアップを行わずいつも通りスタートしました。100メートル過ぎたあたりで、バトルを避け後方に構えましたが、2選手が大きく抜けるハイペースで進むと全く歯が立ちませんでした。スイムは最後尾で上がりトランジッションをミス無く処理し、バイクで必死に追いかけました。前日の石塚同様に単独でも走行はペースが上がらず少しずつ集団から落ちる選手を拾いました。7周回、休むところも無いような状況で雨で滑り易いコーナーも負けることなく追い続けました。しかし、コーナーで滑って無念の落車となり、リタイアとなりました。

 今回、二人ともスイムでの遅れが大きな敗因となりました。日本人選手でスイムでまともに上がれたのは田山選手だけでした。予想以上の寒さで体調を崩す選手も多く見られました。女子では銅メダリストのデンシャムさえも風邪を引き途中リタイアでした。全体を見て、本当に世界のトップ選手だけが真の強さを出したレースでした。その中でジュニア女子の優勝は非常に価値がありました。

《ヘッドコーチ 相澤義和》

【佐藤選手コメント】

 昨年、今大会と同コースで開催された大会に出場し、コースも熟知し結果を残せていたので、目標としていた日本人トップも十分狙えると思って出場致しました。しかし、スイムから大きく遅れ先頭からは2分30秒、前集団とも1分以上離される非常に苦しい展開になりました。一緒に上がった下村選手とバイクで前を追いたかったのですが、下村選手のコーナーのスピードについていけずに離されてしまい、単独で前を追う展開になりました。

 諦めずに前の選手をパス、吸収しながら4人の集団を形成して積極的に引っ張り、『絶対にランへ移り、少しでも順位を上げる』とバイクで脚を使い切るつもりで走りました。7周回目の下りからの右コーナーで単独で落車、レースに復帰しましたが先頭に追い付かれてしまい、バイク途中での失格となりました。

 日本のエリート代表としてこのような成績に終わり、申し訳ない気持ちでいっぱいです。最終戦となる日本トライアスロン選手権大会までは3週間の期間があります。速やかに体調を回復させて、国体からスイムで大きく出遅れてしまっているウェットスーツのスイム対策を中心に行い、万全の状態でレースに挑む事ができるよう取り組みたいと思います。

【石塚選手コメント】

 最初で最後のU-23での世界選手権グランドファイナルですがトライアスロンを始めて2回目のDNFとなってしまいました。周りの皆様の期待に添えられない結果で不甲斐ないです。スイムの出遅れもチェーン外れも冷静さに欠き、甘さが出てしまった象徴だと思います。

 レベルの高い試合に行けば行く程、タフさも問われて来ることは海外転戦を経験し始めて気付きましたが、全く付いて行けていません。現状のままでは差が開く一方で、何も得られません。自分自身に厳しさを求めたいと思います。