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RESULT

RESULT 2017年

NTT ASTCトライアスロンアジアカップ(2017/大阪城)

開催日 2017年6月25日(日) 男子スタート12:15、女子スタート13:30
開催地 大阪城公園(大阪市中央区)
コース スイム750m(1周回)、バイク20km(5周回)、ラン5km (1600m+1700m×2周回)
*スプリントディスタンス(25.75km)
*ITU(国際トライアスロン連合)公認

【エリート男子上位3名と弊社所属選手の結果】

順位 氏名 記録
1 タマーシュ・トート(ハンガリー) 57:09
2 小田倉真(三井住友海上/東京) 57:17
3 細田雄一(博慈会/東京) 57:21
9 石塚祥吾(日本食研/愛媛) 58:17

【エリート女子上位3名と弊社所属選手の結果】

順位 氏名 記録
1 ニコル・バンデルカイ(ニュージーランド) 1:03:11
2 松田友里恵(ペリエ・グリーンタワー・稲毛インター/千葉) 1:03:14
3 高橋世奈(日本食研/愛媛) 1:03:39
18 田中麻優(愛媛県トライアスロン協会/愛媛) 1:05:57

【関連Webサイト】

男子結果詳細:http://www.jtu.or.jp/results/2017/17osakajo_EM_result.pdf
女子結果詳細:http://www.jtu.or.jp/results/2017/17osakajo_EF_result.pdf
大会公式サイト:http://event.osaka-triathlon.com/ja/toppage

実業団トライアスロン部ブログ https://nsk-triathlon.blogspot.com/

【レースリポート】

レースリポート

 昨年までは舞洲スポーツアイランドを呼ばれる場所で行われていたアジアカップ大阪大会ですが、今年は大阪城公園周辺に場所を移しての開催となりました。何と言っても、今大会は「前代未聞!城のお濠を泳ぐ!」とHPでアピールされ、開催前からニュースにもなるぐらい大会の目玉は「スイム会場」でした。世界中の大会を見ても、これまで城のお濠を使ったレースは前例がなく、世界初の試みという事で注目のレースでした。運営、選手、観客、全ての大会関係者が気になっていたであろうお濠の水質に関しては、運営スタッフの皆様のご尽力もあってか、「思っていたよりは綺麗だった」「昨年までのスイム会場である大阪湾よりマシだった」との声があり、スイム会場としては問題が無かったようです。そして、今大会はスイム会場ばかりに目が行ってしまいますが、バイクコースもテクニカルで落車の危険性高い箇所がいたるところにあり、バイクのテクニックも要求されるレースでした。

 レース当日は雨が降ったり止んだりの天候で、蒸し暑さも感じるコンディションでした。12時15分、まずは男子からスタートして、石塚選手は今回も先頭集団でスイムを終えました。バイクでは9名の先頭集団が形成され、石塚選手もしっかりとその中に入って周回を重ねました。終盤、先頭集団のペースが落ち着いた事もあって、ラスト1km付近で後ろからきた5名ほどの集団に追いつかれましたが、後続には1分以上の差をつけてランをスタートしました。先週の蒲郡大会のような2kmという短期勝負ではなかったものの、5kmという距離も序盤から攻めの走りをする必要があった為、石塚選手もスタートからハイペースで入りました。現在、スイムの比重を落としてまで強化に取り組んでいるランですが、まだその成果が実際のレースに発揮されるまでには時間を要するようで、目標順位の6位までは10数秒足りず、9位でのフィニッシュとなりました。

 13時30分から行われた女子のレースでは、髙橋・田中の両選手はスイムで上手く先頭集団に入ることが出来て、バイクの1周目は15名の先頭集団が形成されました。2名ともこの先頭集団にしっかり入って良い展開になっていたのですが、2周目に外国人選手が中切れを起こし、その後ろにいた田中選手も先頭集団から離れてしまいました。中切れを起こした集団に前を追う力が無かった為、田中選手は一人で先頭集団を追う事にしました。何とか3周目中盤に追いつきましたが、そこで脚が売り切れてコーナーの立ち上がりで再び千切れてしまい、中切れしてしまった集団に再び戻り、ランに備えました。一方、無事にバイクを先頭で終えた髙橋選手はトランジットで手間取り、先頭から少し離れた位置からのランスタートなりましたが、序々に順位を上げ、3位という目標ラインにはギリギリ届きました。ここ最近の海外レースでは思うような結果を残せていなかっただけに、今回の結果が復調のきっかけになればと感じております。第2集団からのランスタートとなった田中選手は、バイクで脚を使っていましたが完全に失速することはなく、最後まで粘り強い走りをして目標の20位を上回る18位でのフィニッシュとなりました。来週末はいよいよ前半戦で一番重要となるU23日本選手権です。今回のレースは課題もあるものの、内容としては来週に向けてかなり追い風になったと感じているので、来週の結果が楽しみでもあります。

《コーチ兼選手 平松幸紘》

【石塚選手コメント】

 蒲郡後からの調整はラン中心にし、特にスイムは量・質ともに落としていたので、そこは先頭集団に付いている時の余裕度の低さとして顕著に表れました。ただそこは調整法を変えるにあたって覚悟していた事でした。蒲郡よりは余裕度は落ちたものの4位でスイムを終え、その後のバイクは、大阪城公園内の細い遊歩道や砂利道と当日の雨で、国内のレースでは一番テクニカルで気を使ったコースでした。

 スイムでバイク・ランに向けて温存し、先頭集団でバイクを終えているのに、同じ集団からランスタートした中では下位(9位)というのは現状を打開できていません。今回の調整に留まらず、練習を積む時期の比重も考え直したいと思います。

【髙橋選手コメント】

 最近はフィニッシュできないレースが続き、特に前回のレースでは全く泳げず不安もありましたが、今回は日本でのレースということで社員の皆様も応援に来てくださり、家族や友人など沢山の人に背中を押してもらって3位でフィニッシュすることができました。

 スイムは第1ブイまでは良い位置ではありませんでしたが後半になるにつれて順位が上がり、第1集団でバイクへ移りました。バイクは雨により路面が濡れていた為、1周目でコーナーの感覚を確かめ、2周目以降は力まずに走ることができました。しかし、コーナー付近で前の選手と近づくことに怖さがあり、集団の前に出られず中切れに巻き込まれそうになりましたが、離されずに第1集団のままランに移れたことは良かったです。ただ、世界大会では一度離れると追いつくのはかなり厳しくなるので、今後もコーナー回りの練習に取り組んでいきたいです。

 第1集団の後方でスタートしたランは走り出しで一気に先頭に追いつきたかったのですが、思うように動かず、ラスト2kmくらいから動き出したという感じでした。走り出しからしっかりリズムに乗る感覚を取り戻していきたいです。

 まだまだ課題はありますが、レース前の不安が少しだけ自信に変わったように感じています。次のレースまで少し時間があるので、この期間に更に自信をつけてスタートラインに立てるよう取り組んでいきます。応援ありがとうございました。

【田中選手コメント】

 今回、初となる大阪城で開催されたアジアカップに出場しました。初めての会場だったので不安なところがありましたが、最後までベストを尽くしました。18位と目標としていた20位を達成することができ、手ごたえのあるレースでした。

 スイムでは安定して第一集団で上がってこられるようになり、初めての会場でしたが落ち着いて臨めたと思います。また、自分の位置をしっかりと把握して泳げたので、バトルに巻き込まれることもありませんでした。バイクでは雨が降り、路面が滑るところがあったので落車しないか心配でした。また、外国人選手に阻まれ、上手く前の位置でレースを展開することができずに苦戦しました。ランではトランジットから集団でスタートしました。しっかりと前の選手に離されないように最後まで粘りました。その中で自分の走り、リズムを大切にして走りきりました。

 今回、バイクでの課題が目立つレースでしたが、U23選手権に繋がる内容だったと思うので、次のレースでも良いレースができるように頑張りたいと思います。応援ありがとうございました。