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Resultレース結果

RESULT 2025年

トライアスロンアジアカップ(2025/蒲郡)

開催日 2025年9月20日(土)10:00 エリート男子スタート
開催地 愛知県蒲郡市
コース スイム750m (1周)バイク20km (3周)ラン5km (2周)
*スプリントディスタンス
*アジアトライアスロン同盟(ASTC)公認

【エリート男子上位3名と弊社所属選手結果】

順位 氏名 記録
1 北条 巧(NTT東日本・NTT西日本/東京) 00:52:22
2 サクソン モーガン(ニュージーランド) 00:52:24
3 ヘンリー マクメッキン(ニュージーランド) 00:52:27
37 福島 旺(日本食研/愛媛) 00:56:02
44 小林 幸誠(日本食研/愛媛) 00:56:33

【関連Webサイト】

レースリポート

【レースレポート】

 今シーズン後半戦の初戦となるこのレースは、翌週に国民スポーツ大会、翌月に日本選手権と、主要レースが控えているので、夏場に行った強化練習期間の成果を見る上でも重要でした。

 レース当日はあいにくの雨模様で、先に行われていた女子のレースではバイクコースの複数個所で落車が多発していました。Uターンやコーナーの多いテクニカルコースな上に路面が雨で濡れていたので、スピードが速くなる男子のレースでは更に落車のリスクが上がると予想できました。幸い、男子のスタート時間が近づくにつれて晴れ間も見え始めたので、女子の時間帯よりは幾分マシな状態ではあったものの、路面の水溜りは残っているので気は抜けない状況でした。雨のおかげで気温自体は30度を下回り、猛暑の中でのスタートではありませんでした。福島選手はうまく抜け出して、第一ブイを先頭のすぐ後方で入りました。しかし、そこからのバトルを回避する過程で集団の後方に下がってしまい、結果的に先頭から15秒差の10番手あたり、バイクで先頭集団に入れるギリギリの位置でスイムを終えました。小林選手は不得意なスタート直後のバトルはうまくクリアできたものの、福島選手同様第一ブイの混戦で順位を下げ、40番手あたりでバイクをスタートしました。バイクではスタート直後から先頭は日本人選手2名で逃げていたため、福島選手がいる集団は高速での追走状態でした。一人、また一人と脱落していく中で、福島選手は集団後方で粘っていました。しかし、前方の選手が落車や中切れ(自分の後ろにも選手がいるのに、前の選手との離れてしまう)を起こす場面が立て続けに起こってしまい、それをカバーする為に必要のないところでのペースアップが多発しました。これが悪影響を起こしてしまい、福島選手自体も脚を使いすぎて中盤に集団から離れてしまいました。小林選手は夏場のバイク強化が順調に進み、集団内では危なげない走りができていたものの、スイム終了時の順位が影響して、終始第4集団での展開となりました。先頭と約40秒差でスタートした福島選手は、序盤から足取りが重く順位がズルズルと下がっていく悪い展開でした。終盤になってようやく本来の走りができるようになりペースアップしましたが、37位でのフィニッシュでした。小林選手は前半戦で苦しめられた気管支炎の後遺症がようやく解消され、レース中は後遺症による違和感もなく走りきることができたようです。ただ、バイク終了時の順位やラン終盤のスピード持久力不足などが要因となり、44位という結果に終わりました。

 3種目それぞれを細かく分析した場合、成長が見られる部分はございました。しかし、結果は惨敗としか表現ができません。内容で評価できる部分があったとしても、目標とかけ離れた結果になってしまった以上、より一層の危機感を持って、次のレースに備えなければならないと感じております。

《監督 平松幸紘》

【福島選手コメント】

 日頃よりご支援、ご声援をいただき誠に有難う御座います。

 結果は37位でした。

 目標としていた「10位以内」にはほど遠く、勝負の集団にすら残ることができませんでした。スイムでは抜け出すことができ、第1ブイを先頭付近で通過することができました。しかし、ブイ周りで接触が多く、順位を落としてしまいました。外から回り込んで最低限の位置で集団復帰しました。そのままバイクに移りましたが、先頭の2人が逃げていた為、ペースが落ち着くことなく高出力のまま展開していきました。序盤から集団で中切れが出てきて、運悪く全てが私の1つ前の選手だった為、開いた差を詰めるのに脚を大きく消耗してしまいました。コースの難易度もあり、回復することはできず、高速ペースの展開に付いていくことができませんでした。後ろの集団に入ってからはある程度心拍を落としながら走行することができましたが、落車などがあり、要所要所で出力することを迫られ苦しい中でランに移りました。ランでは走り始めから上手く呼吸することができず、パフォーマンスを発揮することができませんでした。原因を追求し、問題なく走ることができるようにしてまいります。レース前は3種目とも感覚が良く、楽しみなレースだった分、順位以上に悔しい内容となりました。この悔しさを晴らせるよう来週の国スポに向けて準備してまいります。今後とも、ご声援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

【小林選手コメント】

 結果は44位でした。

 スイムでは、スタート後は大きなバトルに巻き込まれることはなかったものの、第一ブイを回る際に選手が密集したことで一気に減速し、その後も思うように順位を上げ切れず、約40番手でスイムを終える結果となりました。これまでもスピード不足は課題として認識していましたが、今回のレースでもその弱点が改めて浮き彫りとなりました。今後はスピード強化に加え、周囲の状況を踏まえた冷静な判断力を身につけ、先頭集団に加われるよう取り組んでまいります。 バイクでは集団から離れるリスクを避け、可能な限り前方で展開しました。以前からハンドリングを苦手としており、コーナーで遅れてしまうことが多かったのですが、今回のレースではそのようなこともなく、冷静に対応することができました。出力の上げ下げが多くありましたが、若干の余裕を持ちながら集団内での立ち位置を把握しつつ進めることができ、少しずつではありますが力がついてきていることを実感しました。ランは、1周目は思うようにリズムをつかめませんでしたが、2周目からは徐々にペースを取り戻し、本来の走りに近い動きをすることができました。また、以前のような呼吸の苦しさもなく、走りに集中できた点は収穫でした。一方で、ラストスパートではスピード不足が響き、順位を落とす結果となりました。序盤から本来の走りを発揮できるよう、バイク終盤の展開を工夫するとともに、疲労が残る状況でも勝ち切れるスパート力を養うためのスピード強化に取り組み、ランパート全体を通して安定した走力が必要だと感じました。

 今後とも、ご声援のほど何卒よろしくお願いいたします。

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