HOME > 日本食研 実業団トライアスロン部TOP > RESULT > 2015年 > 第5回日本U23トライアスロン選手権 兼 2015世界U23トライアスロン選手権日本代表選考会

RESULT

RESULT 2015年

第5回日本U23トライアスロン選手権 兼 2015世界U23トライアスロン選手権日本代表選考会

開催日 2015年06月28日(日) 午前10時55分
開催地 山形県酒田市酒田北港緑地多目的広場特設会場
コース オリンピックディスタンス(スイム1.5km/バイク40km/ラン10km)

【男子レース結果】※上位選手と弊社選手

順位 氏名 記録
1 小林大哲(日本食研) 1:55:55
2 谷口白羽(トヨタ車体) 1:56:25
3 鋤崎隆也(トライアスロンアカデミー福島・順天堂大学) 1:56:34
4 杉原賞紀(流通経済大学) 1:57:33
5 小田倉真(日本体育大学) 1:57:54
6 古山大(流通経済大学) 1:58:11

【関連Webサイト】

公式リザルト:http://www.jtu.or.jp/results/2015/15sakata-u23-result.pdf

実業団トライアスロン部ブログ https://nsk-triathlon.blogspot.com/

【レースリポート】

レースリポート

 20日余り遅れ金曜日から梅雨入り酒田。前日夕方からの強い雨で、エイジレースはスイムを取りやめ、この日本選手権もスタートギリギリまでスイム変更が検討されました。

 10時55分、男子25名がスタートしました。過去4大会で最も波が高く、見守る誰もが無事を願うほどの厳しい条件でした。小林選手は、スタートから好位置をとりました。1周目、沖縄で優勝した前田選手がトップで上がり、アジア選手権代表の肥後選手などのスイムを得意とする選手が予想通りのレースを展開。

 しかし、先頭集団の最後に小林選手が上がってきました。2周目、やや離されたもののトップの肥後選手から30秒を少し越えるタイム差でバイクに移りました。

 先頭集団の4人は、ジュニア時代の日本代表などの実力者ばかりで、スタートから明らかにペースが違っていました。小林選手は第3集団からのスタートとなり、徐々に離されていました。

 そのため、後続からの集団に吸収さててしまい、このまま取り返しのつかないリードになると心配しましたが、第2集団から果敢に集団へ追いつく声に全体のペースを上げました。

 後半、70秒が50秒に最後は30秒程のタイム差でランへ移りました。トランジッションを冷静に処理し、集団最後尾で小林の猛追が始まりました。10人の第二集団をあっという間に置き去りにすると、3kmでトップに立ちました。

 これに反応したのが、昨年日本選手権3位の谷口選手でした。5km過ぎ、一旦谷口選手が先頭に立ちました。一番の苦しい場面をギリギリのところで耐え、6km手前から小林選手が勝負に出ました。

 そこから優勝に向かって最後の力を振り絞り、自身初の優勝と世界選手権代表を勝ち取ることが出来ました。僅か5ヶ月、見事に苦しみを勝利に変えた瞬間でした。

《監督 相澤義和》

【小林選手コメント】

 今回の結果に関しては正直驚いています。初レースの豊崎大会、蒲郡大会とエリートレースで立て続けに下位に沈んでおり、スイムバイクは力が付いている実感がなかったので、今回は良くて8位程度だろうと思っていましたがまさかの優勝でした。

 スイムは経験したことのない荒波の中でしたので、確実に出遅れるだろうと予想はできたので、マイペースで波に飲まれないことだけ考えました。波を潜って回避するなど工夫した結果、上手くいったのか前を追える位置で上がることができました。

 バイクは序盤二人で追走する形となり、後ろから集団も迫っていたので無理をして前を追わず、転倒等も考慮し呼吸を整えつつ吸収を待ちました。吸収されても付くときはリラックスする事ができたので、動きがぶれて出力出来なくなる癖が出ず、終盤はさすがにキツくなり集団が私をちぎろうと動きましたが、そこでも何とか意地で食らいついてバイクを終えました。

 ランに入ったときには先頭と20秒でしたので、これは行くしかないと覚悟を決めて走りました。バイクで脚をほとんど使い果たしていたので一周目で追いつくも中盤から終盤は本当に止まりそうでしたが、後ろが離れていたのでもうマイペースで押し切りました。

 全体的に見て今までで一番良いレースができたと思います。ですが今のままでは世界選手権に行っても簡単に蹴散らされるだけですので、まだまだスイムバイクの能力を向上させる必要があります。また、得意のランは相変わらず精彩を欠いておりますので、本来の力を取り戻せるように努力致します。

 今回優勝できたことは本当に嬉しいです。始めたばかりとは言え実業団選手として思うように行かないことばかりでしたが、まず一つ結果が出てホッとしております。まだまだ力不足に変わりはありませんが、あと2ヶ月しっかりと準備をして世界選手権に臨んで参ります。