RESULT 2016年
ITU世界U23トライアスロン選手権
開催日 | 2016年9月16日(金)午前7時30分 |
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開催地 | メキシコ合衆国キンタナ・ロー州コスメル島 |
コース | スイム1.5km、バイク40km、ラン10km |
【女子トップ3と日本人選手の成績】
順位 | 氏名 | 記録 |
1 | Laura Lindemann(イギリス) | 01:59:18 |
2 | Leonie Periault(フランス) | 01:59:33 |
3 | Sandra Dodet(フランス) | 02:00:05 |
20 | 高橋 世奈(日本食研/愛媛) | 02:05:40 |
25 | 福岡 啓(湘南ベルマーレ/学連) | 02:08:58 |
30 | 松本 文佳(トーシンパートナーズ・チームケンズ/山梨) | 02:12:19 |
【関連Webサイト】
公式リザルト: http://c.bme.jp/15/91/1/3973 |
実業団トライアスロン部ブログ https://nsk-triathlon.blogspot.com/ |
【レースリポート】
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午前7時30分、38人の代表選手がスタートを切りました。第1ブイまでの180Mでは横並びの状態でしたが、ブイを過ぎ長い直線に入ると5人が抜け出しました。 高橋選手は先頭集団から遅れはしましたが、2つに分かれた第2集団の上位でレース進めました。 先頭集団の8人がスイムを終わり、高橋選手が第2集団のどの辺りで上がるか!ドキドキしながら待ち構えていると先頭でスイムを上がってきました。 長野合宿ではバイクの力が備わってきていたので集団に追いつく期待にワクワクしながらバイクコースへ移動し、高橋選手を待っていました。 しかし先頭集団はおろか、第2集団にも第3集団にも高橋選手の姿はありませんでした。 後にナショナルスタッフから『高橋落車』の連絡が入りました。 見た目には酷い外傷は確認できませんでしたが、明らかにカーブ進入では減速が大きく、立ち上がりの速度も鈍っていました。 暑さも厳しくなりだしましたが、集団から脱落する選手を一人ずつ交わして、これ以上リードが広がらないように懸命のバイクが続きました。 ランに入ると早々に集団を抜け出し、ここから猛追が始まりました。最後までペースが衰えず20位まで上げることができました。 《監督 相澤義和》 |
【高橋選手コメント】
今回の世界U23トライアスロン選手権が初めての海外遠征となりました。20位という結果でポイントを獲得することはできましたが、落車により負傷してしまいました。レース前は正直自分が世界でどこまで戦えるのか分かりませんでしたが、物怖じせず果敢にいこうと決めていました。 スイムスタートは、レースナンバー上思い通りの場所を取れないだろうと思っていましたが、予想に反して空いている場所が分散しており、中央付近からスタートしました。今回が3度目のレースで、参加選手の数、力ともに経験したことのないレベルだったので、バトルの激しさを覚悟して、どんな状況でも焦らないと自分に言い聞かせていました。しかし、スタートしてみるとほとんどバトルに巻き込まれることはなく、ついていこうと決めた選手の真後ろのポジションをとることができました。ですが徐々に遅れ始め、その後、後続の選手に追いつかれましたが、次のバイクに繋げるため、集団の前方を維持したままスイムを終えました。スタッフの方からの掛け声で自分が第2集団で上がったことを知り、このポジションを守ってランに繋げたいという思いでした。しかし、バイクの1周目で、転倒した前の選手を避け切れずに落車し、その後集団はできましたが、そこには落車した選手が多く恐怖心からスローペースとなりました。私自身も落車を恐れて慎重になり、コーナーの手前では過度に減速するようになった上、落車した際に肩を痛めたことでハンドルを引きつけられず、ダンシングができませんでした。それでもランに持ち込むことができ、とにかく前を追う事だけを考えて走りました。 スイムラップ9位、バイクラップ30位、ランラップ7位という結果だけをみるとバイクの落車を悔やむしかありませんが、落車は自分の技術不足が招いたものです。バイクは技術が求められると知っていながらも、今までスピードやパワーを高めていくことしか考えていなかったのだと気づかされました。バイクだけでなくスイムやランでも力にばかり頼らず、技術と合わせて習得していくことが重要だと感じました。私自身は今年でU23カテゴリーは最後となり、同じ舞台に立つことはできませんが、エリート選手として必ず戻ってきたいと思います。 応援ありがとうございました。 |