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RESULT

RESULT 2017年

アメリカンカップ 2017 ハバナ大会

開催日 2017年2月26日(日) 男子午前8時30分 女子午前10時00分スタート
開催地 キューバ ハバナ
コース スイム750m(1way)、バイク20km(4周回)、ラン5km(2周回) スプリントディスタンス※国際トライアスロン連合公認
気温28度 水温23度

【エリート男子トップ3と日本人選手の成績】

順位 氏名 記録
1 Carlos Javier Quinchara Forero(コロンビア) 00:55:29
2 Alexandre Nobre(ポルトガル) 00:55:32
3 谷口白羽(トヨタ車体/愛知) 00:55:57
7 前田凌輔(バレッツ/愛知) 00:56:33
10 石塚祥吾(日本食研/愛媛) 00:56:46
15 小田倉真 (日本体育大学/学連) 00:57:16

【エリート女子トップ3と日本人選手の成績】

順位 氏名 記録
1 Kaitlin Donner(アメリカ) 01:02:39
2 Erin Storie(アメリカ) 01:03:08
3 Sarah Alexander(アメリカ) 01:03:26
4 福岡啓(湘南ベルマーレ/学連) 01:04:06
7 高橋世奈(日本食研/愛媛) 01:05:02

【関連Webサイト】

公式リザルト:
男子全結果詳細(全32名) http://www.triathlon.org/results/result/2017_habana_camtri_sprint_triathlon_american_cup/308514_
女子全結果詳細(全18名) http://www.triathlon.org/results/result/2017_habana_camtri_sprint_triathlon_american_cup/308515_

実業団トライアスロン部ブログ https://nsk-triathlon.blogspot.com/

【レースリポート】

レースリポート

 午前8時30分、男子選手32名がヨットハーバーの入り江直線コースに挑みました。石塚選手は有力選手が並ぶ右側の最短距離を避け、中央から泳ぎだしました。トップを谷口・前田の若手に譲ったものの読み通り先頭集団でスイムを上がりました。

 バイクでも日本選手3人を含む12人の集団を主導し、ランに備え積極的な展開を行いました。しかし、後続集団も20秒程度から離される事なく大きな二つの集団でランがスタートしました。

 前半は、苦しみながらも先頭集団に粘りましたが、後続集団からランの強い海外選手の追走もあり10位でのゴールとなりました。


 高橋選手も中央の位置を選び、スイムをスタートしました。苦手なスイムでしたがアメリカ・ドイツの2選手に次いで3番目で上がりました。

 トランジッションも上手く処理し、一度は先頭集団でバイクを展開したもののレースまでの調整・経験不足が影響し集団に留まることができませんでした。

 後続集団へ吸収されるとペースが上がらず2分以上引き離されてランをスタートしました。必死に追いましたが7位でのゴールすることが精一杯でした。

《監督 相澤義和》

【石塚選手コメント】

 今回初めて、移動中のロストバッケージでレース当日の深夜まで手元にバイクが届かず、一時は自分のバイクでは出場は厳しいと思う経験をしました。バイクで負荷をかけた練習が出来ず、調整練習のスケジュールも狂いましたが、焦りよりは吹っ切れた気持ちで当日を迎えました。

 スイムは750mの直線で、ホテルと民家に囲まれた細い川を泳ぐ珍しいコース設定でした。スタートからゴールまで右に曲がって泳いでいくので、中間地点くらいまでは先頭集団を右に見ながらすぐ後ろを泳いでいましたが、少しペースが上がった際に気付くのが遅れて後ろの集団に吸収されました。5秒くらいのままバイクに移りました。

 バイクはテクニカルなコースではありませんが、車止め用の大きな段差を通る部分があり、乗り越えた際の衝撃でパンクしないように事前に注意はしていました。1周目終了時には20名以上の集団になっていたので、なるべく前の位置で段差に入り、段差の両端の何も無い部分を通れるようにしていました。人数が大きすぎて、特に展開の変化は少なかったのですが、優勝したコロンビアの選手が集団をコントロールしつつ、出たがっていたのが強く印象に残っています。

 ランは2.5kを2周、海沿い1k以上にわたる平坦が続き、折り返し後は向かい風で全く足が前に出てこない感覚すらありました。最初の1Kまでは先頭がすぐ目の前に見える位置で走れ、1周終了時は先頭から20秒くらいで耐えていたのですが、2周目で順位を落としてしまいました。前半のタイム差は今までより出場した南米のコンチネンタルカップと比べても縮められているので、早く先頭集団でラン勝負できるように努力いたします。

 それでも、レース直後は何事も無く、ゴール出来た事に少し安堵した部分もありました。しかし、時間が経つにつれ、バイクが直前まで使えなかった事からハイペースにならなくて良かったと感じました。それ以上にランが走れないと分かっていたのに何故バイクでもっと自分から挑戦出来なかったのかと情けなさが入り混じるようになってきました。

【高橋選手コメント】

 3連戦の初戦は私にとって2度目となるスプリントレースでした。上位に入ってポイントを獲得することを目的としていたのですが、7位という結果でした。バイクが自分たちの乗っていた便で届かないという想定外なことがあり、一時はバイクの所在すら分からなくなっていましたが、レースには間に合いました。ただ、調整の段階でバイクの負荷がかけられず、私の経験値ではその部分を他で補うことができませんでした。

 スイムを良い位置で上がり先頭集団でバイクをスタートしたにもかかわらず、起伏もない平坦なコースで集団から離れてしまって第2集団には残れたものの先頭とは大きく差が開きました。それでもランで挽回しようと積極的な走りはできましたが、順位を上げられないままフィニッシュを迎えました。

 練習だけでなく、このような荷物の遅延を防ぐ工夫や、言葉としては矛盾しますが、想定外を想定しておく心構えなど、今回のアクシデントで学べたこともあります。また、バイクを見つけるために多くの方に力を貸していただき、感謝の思いでいっぱいです。この気持ちを結果で返せるよう、競技に励みます。