HOME > 日本食研 実業団トライアスロン部TOP > RESULT > 2017年 >ITUトライアスロンワールドカップ(2017/成都)

RESULT

RESULT 2017年

ITUトライアスロンワールドカップ(2017/成都)

開催日 2017年5月7日(日) 男子スタートB 08:15/A 10:05 女子スタートB 09:05/A 10:50
開催地 中国成都市
コース スーパースプリントディスタンス(スイム400m、バイク10km、ラン2.5km)※国際トライアスロン連合公認

【エリート女子A決勝トップ3と日本人選手の成績】

順位 氏名 記録
1 Non Stanford(イギリス) 00:29:36
2 Laura Lindemann(ドイツ) 00:29:40
3 Kirsten Kasper(アメリカ) 00:29:42
8 佐藤 優香(トーシンパートナーズ、NTT東日本・NTT西日本、チームケンズ/山梨) 00:29:57
18 松田 友里恵(ペリエ・グリーンタワー・稲毛インター/千葉) 00:30:17
20 瀬賀 楓佳(トーシンパートナーズ・チームケンズ/山梨) 00:30:21
21 髙橋 世奈(日本食研/愛媛) 00:30:23
30 久保埜 南(トーシンパートナーズ・チームケンズ/山梨) 00:31:19

【エリート男子A決勝上位3名と日本人選手結果】

順位 氏名 記録
1 Matthew Hauser(オーストラリア) 00:26:46
2 Rostislav Pevtsov(アゼルバイジャン) 00:26:48
3 Luke Willian(オーストラリア) 00:26:50
15 小田倉 真(三井住友海上/東京) 00:27:06
26 細田雄一(博慈会/東京) 00:27:45

【エリート男子B決勝上位3名と日本人選手結果】

順位 氏名 記録
1 Liam Lloyd(イギリス) 00:27:56
2 Ji Hwan Kim(韓国) 00:28:01
3 Michael Lori(カナダ) 00:28:01
12 前田 凌輔(ベルリオ/愛知) 00:28:19
19 古谷純平(三井住友海上/東京) 00:28:31
21 谷口 白羽(トヨタ車体/愛知) 00:28:36
30 石塚祥吾(日本食研/愛媛) 00:30:43

【関連Webサイト】

国際トライアスロン連合大会HP:http://www.triathlon.org/events/event/2017_chengdu_itu_triathlon_world_cup

実業団トライアスロン部ブログ https://nsk-triathlon.blogspot.com/

【レースリポート】

レースリポート

 今回、初日はスプリントの距離で予選が行われ、2日目はスーパースプリントの距離で、予選を突破した選手30名がA決勝、A決勝に進めなかった選手の中で上位30名がB決勝を戦うという、これまで殆ど行われなかったタイプのレースとなりました。

 初日の予選、男子の石塚選手は3組目で出場。バイク終了時は18人の先頭集団に入っていたものの、ランに入ると走力のある選手についていく事が出来ず、18位でのフィニッシュとなり、2日目はB決勝での出場となりました。女子の髙橋選手は2組目で出場。スイムで出遅れてしまうも、バイク終了時には先頭集団に追いつき、得意のランで8人の先頭集団を形成。ラストは余裕を持って8位でのフィニッシュとなり、見事A決勝に駒を進めました。

 2日目の各決勝、まずは男子の石塚選手が朝の8:15にスタート。B決勝は1位になったとしても通常のW杯でいう31位の結果としてしか扱われませんが、20位以内(通常でいう50位以内)に入ればITUポイントが獲得出来るので、石塚選手は20位以内を目指して挑みました。スイムは13位で上がり、問題なく第1集団でバイクをスタートする展開になると思われましたが、バイクを押して乗車ラインまで走っている最中に、後ろから来た外国人選手と石塚選手のバイクが衝突するアクシデントが発生。その際にチェーンが外れてしまい、これが原因でバイクは単独最下位での展開となり、ランに入っても気持ちを切らさずに追い込み切りましたが、前に追いつくことは出来ず30位でのフィニッシュとなりました。

 A決勝に駒を進めた髙橋選手は20位以内を目標に、初めてのスーパースプリントレースに挑みました。スイムは400mしかなく、第1ブイまでは150mしかない為、スタート直後からハイスピードになるのは本人も十分理解していたので全力で入りました。しかし、まだまだ泳力では歯が立たず、26位でスイムアップ。第3集団からのスタートになりましたが、序盤で第2集団に追いつき、終盤には第1集団にも追いつきました。髙橋選手は前日の予選で、ランスタート直後にオーバーペースで入ってしまっていたので、同じ轍を踏まないように序盤は少し余裕を持って入り、そこからギアを入れ替えてペースアップして順位を徐々に上げていきました。得意のランで大きくジャンプアップしたいところでしたが、スーパースプリントのランは2.5kmしかなく、目標ラインの20位まであと2秒というところでフィニッシュラインが来てしまいました。スーパースプリントは距離が短い分、スタート直後から気を休める時が全くない状態で、フィニッシュまで全力で動き続けなければならい上に、トランジット等の細かい部分での数秒のロスが結果に大きく影響します。今回、そういった事を髙橋選手本人は身を持って痛感させられたレースとなりました。

 石塚選手、髙橋選手の両名は今後もレースが続くので、今回のレースで感じた事を次に活かせるよう、それぞれやるべき事を明確にして取り組んでいきますので、今後ともご声援の程、宜しくお願い致します。

《コーチ兼選手 平松幸紘》

【石塚選手コメント】

 A決勝を目標にしていましたが、予選敗退でB決勝に回りました。B決勝では、バイクへのトランジット中に他の選手と接触してチェーンが落ちてしまい、それを直してから最後尾でのスタートとなりました。結局、最後まで順位を上げられず最下位でのフィニッシュとなり、ポイントも獲得出来ませんでした。B決勝でも上位20位まではポイントが入るので、前日の予選敗退後から気持ちを切り替えていただけにレース中は不甲斐なさを感じました。

 また、予測出来ない事とはいえ、2レース続けてポイント獲得出来なかった現状を受け止めなければなりません。上手く対処仕切れずに、こういう結果になりましたが、今後のレースでも起こりうる事として頭に入れておきたいと思います。

【髙橋選手コメント】

 今回初めて予選のあるレースに出場しました。

 予選はスプリントディスタンスで行われ、決勝進出が確定する上位14人を目指して20人の集団でランに移りました。とにかく14位以内に入らなければという思いで走り出し、いつもなら押していけるペースだったのですが中盤辺りできつくなってしまい、決勝進出はほぼ間違いない位置だったので余力を残すことを選びました。

 翌日の決勝レースは私自身初のスーパースプリントディスタンスで、やはりスイムからペースが速く、バイクスタート時点では4人の第3集団でしたが、2km程で第2集団に追いつき、第1集団にもトランジション直前に追いついてランに入りました。前日の予選は突っ込み過ぎたので、今回は抑え気味に入り、600m辺りから本来のリズムにもっていきました。失速することなく何人かの選手を抜いてフィニッシュを迎えましたが、本当にあっという間のレースでした。

 リザルトを見るとトランジットの遅さが目立ち、レースの距離が短いほどそこの遅れを取り戻すことは難しくなるため、速く確実にトランジットを行うシミュレーションをしていこうと思います。応援、ありがとうございました。