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RESULT

RESULT 2018年

NTT ASTCトライアスロンアジアカップ(2018/大阪城)

開催日 2018年6月10日(日)男子スタート 12:30、女子スタート 14:00
開催地 大阪城公園(大阪市中央区)
コース スイム750m(1周回)、バイク20km(5周回)、ラン5km (2周回)
*スプリントディスタンス(25.75km)
*ITU(国際トライアスロン連合)公認

【エリート男子上位3名と弊社所属選手の結果】

順位 氏名 記録
1 北條巧(日本体育大学) 55:46
2 カート・ウェルセイ(オーストラリア) 56:09
3 細田雄一(博慈会) 56:20
6 古山 大(日本食研) 56:30
8 石塚祥吾(日本食研) 56:41

【エリート女子上位3名と弊社所属選手の結果】

順位 氏名 記録
1 デジレー・リドノール(カナダ) 1:01:36
2 岸本新菜(福井県スポーツ協会) 1:01:39
3 潮田小波(中京大学) 1:01:49
18 田中麻優(日本食研) 1:04:08

【関連Webサイト】

結果詳細 http://www.jtu.or.jp/results/2018/18osaka_castle_elite_result.pdf

大会公式サイト https://www.triathlon.org/events/event/2018_osaka_castle_astc_sprint_triathlon_asian_cup

実業団トライアスロン部ブログ https://nsk-triathlon.blogspot.com/

【レースリポート】

レースリポート

 今年も、大阪城のお濠をスイム会場としたユニークなアジアカップが開催されました。結果は古山選手が6位、石塚選手が8位、田中選手が18位となりました。

 まず、12:30にスタートした男子では石塚選手が前半苦しみながらも、後半に先頭集団に追いつきバイクへ移り、7人の先頭集団が形成されました。一方、実業団選手として初めて国内アジアカップに挑んだ古山選手は、スタート直後の混戦で上手く抜け出す事が出来ず、後半順位を上げていくも惜しくも先頭集団を逃してしまい、バイクは第2集団でのスタートとなりました。先頭集団と第2集団との差は1周目の時点で約20秒ありましたが、終始その差が維持される展開になりました。結局、バイク終了時にもその差に大きな変化は無くランに移りました。ランスタート直後、石塚選手は積極的な走りを見せ、序盤は2位を走る場面もありましたが、中盤以降に失速する展開になってしまいました。逆に、先頭集団を視界にとらえた状態でスタートした古山選手は、共にスタートしたロンドン五輪代表のベテラン選手に食らい付き、徐々に順位を上げていきました。終盤、驚異的なスパートをかけたベテラン選手にはついていけなかったものの、石塚選手をかわして目標の8位を上回る6位でのフィニッシュとなりました。石塚選手は失速したスピードを戻す事が出来ず、8位でのフィニッシュとなりました。

 14:00スタートの女子は心配された雨も降ってこず、バイクでの落車の危険性はかなり低くはなったもののテクニカルな部分が多く、バイクをいかに上手く走るかがポイントでした。最近のレースや練習ではスイムの状態が良くなかった田中選手ですが、今回は本番にうまくピークを合わせる事ができ、先頭から数秒差の5位集団でスイムを上がりました。通常であれば問題なくバイクを先頭集団で展開出来る位置にいたものの、ヘルメットの装着で手間取り約10秒のロス、さらにバイクシューズを履く際にも手間取ってしまい、第1集団を逃してしまいました。序盤は4人での第2集団でしたがスピードが上がらず、後半には後続の集団に吸収され、最終的には先頭集団から約1分差でのランスタートとなりました。ランは飛び出しこそ良かったものの、バイクで必要以上に脚を使ってしまった事も影響してか、徐々に順位を下げてしまい18位でのフィニッシュとなりました。

 古山選手はスイムに若干の課題を感じながらも、目標順位の達成や全体的なレース内容の良さなど、次のレースに向けて手応えを感じるものでした。石塚選手はカザフスタンでのレース以降、コンディションを戻し切れていない状態が続いている為、その現状を改善する事が最優先となっております。田中選手はトランジットでのミスにより、スイムで作った良い流れをバイク以降に繋げることが出来なかったという部分を真摯に受け止め、いかに今後のレースに活かせるかという事が大切になってくると感じました。

《コーチ兼選手 平松幸紘》

【石塚選手コメント】

 ラン後半で一気に失速する、悪い時の自分を出してしまい、収穫が無かったのが一番の反省点です。

 また、スイムとバイクも先頭集団とはいえ、国内のコンチネンタルカップでそこまで余裕が無かった時点で危機感を感じています。

 ここ1ヶ月は練習に対しての達成度が低く、それがそのままレース結果に出たので、改めて誤魔化しは効かないなと痛感させられるレースとなりました。

 この悪い流れを断ち切って、自信を持ってスタートラインに立てる状態にしたいと思います。

【古山選手コメント】

 現地大阪城まで応援に来てくださった皆様、応援有難う御座いました。実業団選手となって初めての国内レースであった今回は、前回、前々回の反省を踏まえ強化をしてきた事を発揮するため、積極的なレースを心掛けました。

 スイムは、取り組んできていたスピードの極端な落ち幅を無くすことを活かす事に注意しながらもスタートから積極的に行きました。しかしスタートダッシュ中、他選手とのバトルに当たり負けし沈んでしまい、集団後方へ追いやられてしまいました。ブイ周りからなんとか巻き返しを図りましたが、先頭から約20秒遅れの第ニ集団となってしまいました。課題としていた高速度の維持は成果を感じることができましたので、次はそれを活かすためのスタートダッシュとバトルの強化です。

 バイクは、終始先頭集団から20秒前後の差でした。第二集団は最終的に7人ほどまで絞られましたが、ローテーションは比較的綺麗に回っていました。しかし集団としてのペースも上がりきっていた印象ではないので、20秒程度の差であれば、一人で追い上げられるだけの独走力というものを今後の強化のポイントにすべきだと感じました。

 ランはスタートから第二集団の先頭を二人で走り、先頭集団から落ちてきた選手を抜いていく形でした。ランに関しては、チーム合流時点から半年間、監督のご指導の元積み上げてきていたものが良い形として現れていた印象でした。しかし、ラストスパートに反応できなかったことやランラップがまだまだ速い選手がいる事からスピード変化の対応と純粋な走力の強化は引き続き行っていくべきだと感じました。

 徐々にですが、力がついてきている印象があります。この流れを途切れさせないような練習、レースを引き続き行って参ります。

  応援有難う御座いました!引き続き応援の程よろしくお願いいたします!

【田中選手コメント】

 スイムは自分が思っていた以上に良い位置で上がることができ、バトルの中でも自分の位置は守りながら泳げたので良かったと思います。また、スタートからの出だしで遅れることなくいつもよりはリード出来ていたのではないかと思います。ですが、スイムアップ後のトランジットでミスしてしまい、せっかく第1集団でバイクを展開できる位置にいたのにも関わらず、そのトランジットから乗り出して逃してしまいました。バイクはコーナーのところでは上手く前に出ることができませんでした。その中でもUターンの立ち上がりはしっかりと前に出て レースができたのは良かったと思います。ランは前の選手をしっかりと捉えられ るように走りました。ですが、思うように粘れず順位を落としてしまったので修正したいです。

 今回はトランジットやランと反省点が多く、自分の納得のいくレースができなかったので、しっかりと反省点を修正して次に繋げたいです。