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RESULT

RESULT 2018年

第8回日本U23トライアスロン選手権(2018/仙台)

開催日 2018年7月1日(日)U23男子スタート11:25、U23女子スタート11:40
開催地 宮城県七ヶ浜町(湊浜海浜緑地大駐車場とその近辺)
コース 51.5km(スイム1.5km(2周回)・バイク40km(4周回)・ラン10km(4周回))
*日本トライアスロン連合(JTU)公認
*水温23.6度、気温26.0度

【U23女子上位3名結果】

順位 氏名 記録
1 杉原有紀(流通経済大学) 2:16:59
2 田中麻優(日本食研/愛媛) 2:17:08
3 松本文佳(ニュードライバー教習所/京都) 2:17:22

【U23男子上位3名結果】

順位 氏名 記録
1 安松青葉(日本体育大学) 2:00:39
2 古山 大(日本食研/愛媛) 2:01:02
3 佐藤錬(福井県スポーツ協会/福井) 2:01:23

【関連Webサイト】

公式リザルト http://www.jtu.or.jp/results/2018/18sendai_u23_result.pdf

大会公式サイト http://www.jtu.or.jp/national_championships/U23U19/

実業団トライアスロン部ブログ https://nsk-triathlon.blogspot.com/

【レースリポート】

レースリポート

 梅雨明けの強い陽射しの中、男子がスタートしました。先週末のアジア選手権で古山選手は徹底的にマークされましたがスイムから積極的に展開、1周回目を後輩岩本選手と二人で抜け出しました。スイムアップでは実業団2年目の山崎選手などがリードを許さず差を詰めました。

 スイムアップは4人の集団でした。その数秒後、ランで現在最も速い5000mの記録を持つ学生の安松選手がいました。

 バイクの状況が気になりながらも、女子も始まりました。

 田中選手はスタートから好位置が取れず、右へ左へ彷徨っている感じでした。しかし、1周目をアジア選手権4位の池野選手と二人で後続を引き離して上がりました。ところがビーチでの飛込みで遅れると池野選手に付けず、一人逃げを許してしまいました。

 後続集団に吸収されるとアジア選手権優勝の岸本選手、ランの速い杉原選手、加護選手の4人でバイクに移り追走が始まりました。

 バイクコースに行くと男子の2周目に入っており古山選手の様子が全く分からず、吹き出した汗をぬぐいながらコースに戻るまで待ちました。

 数分後、先頭バイクの後ろに10人程度の先頭集団が戻りました。古山選手の表情は落ち着いているものの、もどかしいようにも見えましたが私からの指示に返事を返してきたので、頭の中は冷静な判断が出来ていることが分かりました。

 男子のバイクに混じり女子も戻ってきました。池野選手の一人逃げを許さず、第2集団が結託して吸収したらしく、田中選手含め実力者が揃いました。

 男女共に後続集団を大きく引き離していたので後は暑さの中でのラン勝負をどう攻めるかでした。

 古山選手がトランジッションの処理を巧みに済ませ厳しい傾斜にハイペースで挑みましたが、それ以上に安松選手が素晴らしいスプリントで抜いていきました。他の選手全く反応出来ずこのまま安松選手が大きく独走して古山選手の2番手が決まるのではないかとレースを見守りました。

 起伏の激しくタイトな住宅街を4周回走るコース、更に厳しい暑さに全員が苦しみました。安松選手が先頭で戻り、10秒程度で古山選手が戻りました。しかし、同学年で昨秋の日本選手権でも入賞した佐藤選手と一緒でした。

 先頭を追い詰めたい気持ち、佐藤選手の息遣いや動きを見ながらここでも迷っているようにも感じました。

 いよいよ後半。佐藤選手とのつばぜり合いに勝負をつけて、トップへの追走が始まりました。背中が大きくなったり小さくなったりしながら小康状態が続きましたが、最後は及ばず、2位のゴールでした。

 バイク同様に女子のランが始まりました。古山選手の好走が伝わったのか分かりませんが、トップで最初の難関を田中選手が駆け抜けてきました。しっかりと前を見据え挑戦する気迫が宿っていました。

 やや遅れて杉原選手、岸本選手、池野選手が続きましたが、連戦の疲労感が強いのか表情が厳しく、もしかしたら・・・と思うほど、二人はきつそうに見えました。

 2周目、杉原選手がトップに立ちました。トラックでは2分近い走力差があり仕方ない状態でした。ところが再び田中選手が力の限りを振り絞り差を縮めてきました。

 二人の熱い熱い戦いでした。

 杉原選手に及びませんでしたが、アジア選手権の鬱憤を晴らし2位でゴールテープを切りました。

 ゴール後の表情は実に清々しく充実した表情でした。

《監督 相澤義和》

【田中選手コメント】

 今回のU23日本選手権では2位でした。昨年は4位とあと1歩のところで表彰台に届かなかった悔しさを胸に練習をしてきて本当に良かったです。

  スイムはスタート直後、自分の位置がどこなのか分からなくなってしまいフラフラしてロスしてしまい、第1ブイまでに大きなリードを許してしまいました。ですが、アジア戦の時に自分の苦手な位置に付かれてしまい自分の泳ぎが出来なかったところは修正することができ集団を逃さずにすみました。

  バイクは4人の集団で第2集団から逃げる展開となりました。後ろの集団は8人でバイクの走力がある選手もいたので、上手く集団内で協力しつつも周りのリズムに流されないように心がけて落ち着いてレースを進めました。

  ランはトランジット後、トップでランをスタートしたのでいつもの癖でオーバーペースにならないように気をつけて、なるべく早く自分のリズムに持っていけるようにしました。途中抜かれてしまいましたが、そこから粘り何度かトップ選手にくらいつき最後まで諦めずレースが出来たので、そこが今回の結果に繋がったと思います。

  次はアジアカップ高松大会があるので、今回のレースの勢いを繋げられるようにしっかりと合わせていきたいと思います。たくさんの応援ありがとうございました。

【古山選手コメント】

 U23日本選手権2位でした。応援に駆けつけてくださった皆様、暑い中応援有難う御座いました!

  先週のアジアU23選手権と同じ2位となり、あと1つ勝ちきれず悔しい思いをしましたが、レースを重ねる毎に着実に力がついてきている事を感じる事が出来ました。

  スイムは、課題としているスタート直後のバトルをうまく抜け出す感覚を掴みかけられた気がしました。出だしで後ろに下がる事なく第1ブイは3番手で通過、その直後に先頭に立ちそのままスイムアップでした。先頭でスイムを泳ぐ事が初めての経験で、上手くペースを掴めず後続を引き離せなかったのでそこは要強化点です。

  バイクは、スタートが2人の集団でした。しかし2km程で後続の7人程の集団に追いつかれてしまいそこから終わりまで集団でした。ラン走力が頭1つ抜けている選手がいたので集団になることは避けたかったのですが、仕掛けたり、脚を削ったりと上手く集団をコントロール出来ずバイクが終わってしまいました。少人数、若しくは一人で逃げ続ける・前を追う独走力が必要だと感じる展開でした。

  腹を括り、ラン勝負に臨みました。出だしの急坂で一気に差を開かれ、終始10秒前後の差を追う展開でした。同じペースを刻み、粘り切る走り方は出来るようになってきたので後はこれをどう勝ちへ向けていくかです。走力強化に加え、そういった部分も詰めていき強化していきます。しかしランタイムが昨年の同大会よりも約1分40秒速くなっていたので成長は感じられました。

  先週に引き続き2位と悔しい結果でしたが、確かな成長も感じられたレースでした。応援有難う御座いました。引き続き応援よろしくお願いいたします!