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RESULT

RESULT 2019年

2019 Lianyungang ASTC Triathlon Asian Cup

開催日 2019年6月1日(土)
男子スタート:9:00(日本時間同日10:00)
開催地 中華人民共和国江蘇省連連雲港市
コース スイム1,500m(750m×2周)、バイク44km(11km×4周)、ラン10km(2.5km×4周)
*スタンダードディスタンス
*水温20.4度、気温22度、ウェットスーツ着用不可
*アジアトライアスロン同盟(ASTC)公認

【エリート男子上位選手と日本人選手結果】

順位 氏名 記録
1 Liam Mccoach(オーストラリア) 02:02:56
2 Daniel Coleman(オーストラリア) 02:03:07
3 内田弦大(関西大学・滋賀レイクスターズ) 02:03:13
5 佐藤錬(福井県スポーツ協会/福井) 02:03:32
11 谷口白羽(トヨタ車体/愛知) 02:05:02
12 古山大(日本食研/愛媛) 02:05:33
14 阿部有希(タカマコンペティションプロダクト/福島) 02:06:04
31 清水裕谷(日本大学) 02:17:49
DNF 岩瀬大周(山梨大学・チームケンズ山梨)
DNF 岩本敏(日本食研/愛媛)

【関連Webサイト】

結果詳細(全43名) https://www.triathlon.org/results/result/2019_lianyungang_astc_triathlon_asian_cup/338034

大会ホームページ https://www.triathlon.org/events/event/2019_lianyungang_astc_triathlon_asian_cup

実業団トライアスロン部ブログ https://nsk-triathlon.blogspot.com/

【レースリポート】

レースリポート

 スイム1周目、韓国や中国のアジア勢にやや遅れ、日本人集団後方で古山選手が上がり2周目に入りました。古山選手はその後も遅れることなくトップ集団から10秒前後のタイム差で長いトランジットを走り、バイクに移りました。岩本選手はスタートダッシュで遅れるとそこから巻き返しができず、第2集団後方で上がりました。

 トランジットをいち早く処理しトップ集団でバイクをスタートさせた古山選手とは対照的だったのが岩本選手でした。しきりに後ろを気にし第2集団からも大きく遅れ、一人でバイクを走らなければならない状態になりました。会場の大型スクリーンにトップの姿が映りだされました。半島の起伏が激しく曲がりくねったコースにAUGやNZの選手がレースメイクをしてペースも速かったように見えました。

 しかし、周回を重ねる毎に後続集団が離れてしまうとペースが落ち着き、けん制がはじまりました。それでも岩本選手が一人で追いつけるような感じではありませんでした。トップ集団で様子を見ながら走る古山選手、必死で追走するも前が見えず表情が厳しい岩本選手・・・・。

 15名程度のトップ集団でしたが最初の緩やかな下り坂でスピードに着けない選手がバラバラと脱落していきました。古山選手も粘ってはいましたが徐々に遅れだし、11-13番手あたりで走っていました。トップ集団から一人、また一人と脱落する選手がいるものの、古山選手も抜けるほどの力が残っておらず12位でのゴールとなりました。岩本は残念ながらバイク終了後に棄権しています。

《監督 相澤義和》

【古山選手コメント】

 アジアカップ連雲港12位でした。皆様応援ありがとうございました。今回は初めての中国上陸でした。英語がなかなか通じない遠征は初めてでしたが、周りの力を借りてレースを迎えることができました。

 スイムは、かなりの遠浅でスタートしてから泳ぐまでかなり走りました。しかし、私は身長の低い選手の為、どうしても水中を走れる距離が他選手と比べ短くなってしまいます。結果、私が足がつかなくなり泳ぎ始めても身長の高い周りの選手はまだ走っていて、スタートの時点でかなり不利になっていました。事前の試泳でこの状況はわかっていたので、レース当日はほぼ確実にスイムで出遅れる為、スイムフィニッシュからバイクに移るまでの区間で失った差を取り戻すしかない、と心に決めてスタートしました。案の定、スタートで遅れましたが、予め遅れると予想できていたのが功を奏したのか、落ち着いて自分の泳ぎに集中することができました。第一ブイ手前から一気にギアを上げ外側の泳ぎやすい位置から集団を捲りました。上陸すると第一集団に自分がいたので、嬉しい誤算と思い、ビーチランの為に温存していた体力を使い、集団先頭付近でバイクを乗り出しました。

 バイクはアップダウンの激しいコースを4周回でした。1周目で集団が15人程に固まり、オセアニア地域の選手達がペダルを踏み倒し、様々な動きがありました。しかし、2周目以降は動きも落ち着き、後続も来ていなかったことからペースを維持しながら距離を消化する展開となりました。しかしながら、それでも細かい仕掛けや、足を削る為のペースアップは割と頻繁に起こっていた為、集団前方から中盤を常に陣取るようにし、何か決定的な動きがあった時、即座に対応出来るよう構えていました。集団前方の為、後方に陣取るよりも足は使ってしまったかもしれませんが、コースの特性上、何かあった時決定打になる危険性があると判断した為、この作戦をとりました。

 ランはスタート直後の先頭のスピードに着いていくことができず、終始自分の走りと向き合う必要がありました。現在取り組んでいる走りをバイクをアップダウンのコースで乗った後にどう取り組めるかが課題となりました。後半激しく崩れなかった事から、無理したら先頭についていけた可能性もありました。スピード持久力がもっとあれば思い切った走りをできていたかもしれません。考えすぎて小さくまとまってしまう癖があるので、こういう時何も考えずに、本能の感じるままに走れる様な思考や理性の切り方などを学ぶ必要がありそうです。

 応援ありがとうございました。引き続きご支援の程、よろしくお願いいたします。

【岩本選手コメント】

 スイムは海が遠浅でしたので、スタートから泳ぎだしまで長い距離のビーチランをいたしました。スタート直後、アクシデントで体を痛めてしまい、上手くビーランを行うことができず、泳ぎ出した時には他の選手で前が塞がっている状況でした。出遅れてしまっても挽回するための泳力を持っていますが、オープンウォーターでの技術が足りず、先頭集団に追いつくことができませんでした。また、スイムが終了してからバイクがあるトランジションまでかなりの距離がありましたが、スタート直後のアクシデントで体を痛めた影響で上手く走れず、何人もの選手に抜かれていきました。

 バイクではスイムの遅れが響き、全て単独走となり個の走力が試される展開となりました。先頭集団との差が周回を追うごとに開いていることは分かっていましたが、最後まで諦めず全力を尽くして走りきりました。アップダウンが大半を占めるタフなコースでしたが、きつい場面でも粘る気持ちと体の強さを以前よりも感じることができ、練習の成果が少しずつ現れていることを実感いたしました。継続して練習に取り組み、更にバイクの走力の底上げに取り組んで参ります。

 バイク終了後、アクシデントで痛めた体ではランを行うことができず、結果はDNFとなってしまいました。このような結果となってしまい大変悔しい思いがありますが、先ずは怪我を治すことを最優先に練習を行い、約3週間後に控えているU23アジア選手権に向けて今できる最大限の努力を積み重ねて参ります。