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RESULT

RESULT 2019年

CAMTRIトライアスロンアメリカンカップ(2019/モントリオール)
2019 Montreal CAMTRI Sprint Triathlon American Cup

開催日 2019年6月29日(土)
男子スタート7:45(日本時間同日20:45)
開催地 カナダ・モントリオール市
コース スイム750m(750m×1周)、バイク20km(4km×5周)、ラン  5km(2.5km×2周)
*スプリントディスタンス
*水温20.2度、気温21度、ウェットスーツ着用不可
*アメリカトライアスロン同盟(CAMTRI)公認

【エリート男子上位3名と日本人結果】

順位 氏名 記録
1 Charles Paquet(カナダ) 00:54:00
2 Tommy Zaferes(アメリカ) 00:54:03
3 Aiden Longcroft-Harris(カナダ) 00:54:18
20 古山大(日本食研/愛媛) 00:55:57

【関連Webサイト】

結果詳細(全66名)https://www.triathlon.org/results/result/2019_montreal_camtri_sprint_triathlon_american_cup/337701

大会ホームページ https://montreal.triathlon.org/

実業団トライアスロン部ブログ https://nsk-triathlon.blogspot.com/

【レースリポート】

レースリポート

 午前7:45、66名が一斉に飛び込みました。レース前のセレモニーが拍子抜けするほど静かだったのが功を奏したようで古山選手は絶妙なタイミングで飛び出すことができました。いつものような激しい位置取り競いもなく自身の描いたコースを先頭集団でしっかり泳げていました。

  L字型のワンウエイ。しかも突堤の先がトランジットの為、順位は確認出来ずにバイクコースで古山選手が来るのを待ち構えていました。先頭集団4人、その中には残念ながら古山選手の姿はありませんでした。心の中で時間を数えると15秒程離れた第2集団2番目に古山選手がいました。

  第一集団のペースが遅ければ吸収出来るかどうか微妙なタイム差でした。次々と大男たちが集団を追いかけて駆け抜けていきました。程なくして先頭集団が戻って来ましたが、残念ながら4人のままでした。古山選手の集団も追走していますが少し差が開いていました。

  2周目、タイム差がさらに広がり第3集団に吸収されてしまいました。表情にはまだ余力がありましたがどうやら集団が機能していなそうでした。先頭集団4人は変わらず、差を広げられたままながらもトランジション前の位置どりを見事に確保し、ランをスタートさせました。

  しかし、大人と子どもが競争しているかのような体格差。次々と古山選手を追い抜いていきました。懸命に食い下がるものの力及ばず。なんとか踏ん張りましたが20番目にゴールとなりました。

  今シーズン、レースを減らしスイムも安定してきました。バイクも冷静な判断ができここまでは強化の成果が感じられましたが、身長差20cmの壁は、まだまだ越えることができません。次に向けて強化を進めて参ります。

《監督 相澤義和》

【古山選手コメント】

 アメリカンカップモントリオール20位でした!皆さま応援有難う御座いました。

  今回はWTSモントリオールと同時開催のコンチネンタルカップという事で、WTSとほぼ同じコースでのレースでした。

  ポイント獲得に加え、自分と世界トップとのレベル差を知るためにもミス無く全てを出し尽くすレースができるようスタートしました。

  結論から申しますと今回のレースでは、戦術・戦略的なミスは一切起こしませんでした。位置取り、仕掛けどころに関しては、現状の自分が取れる最良の選択ができたと思います。しかし、それでも20位という結果だったのは、レースのレベルが私のレベルを上回っていたのだと思われます。

  スイムは、コース途中の川の合流点からの流れを考慮して右側からスタートしました。ランキング上位者も同じことを考えていたらしく、レースナンバー1桁台の選手と一緒にスタートする形となりました。今回はスタート直後に潰されることがありませんでした。私は今までスタートで潰されてしまい、上手く泳げないことが常でしたが、今回バトルが殆どなくスタートダッシュを切り抜けられたのは大きな成長です。しかし、第1集団にはつけませんでした。まだ強化の必要性があります。

  バイクは、先頭から15秒程遅れてのスタートでした。トランジッションが全選手の中で最も早く、2位以下に3秒の差をつけていましたが、それでも先頭に追いつくことはできませんでした。第1集団の4人にはそのまま逃げられてしまいました。

  しかし、今回は20kmと短い距離ではありましたが、レース中の出力はかなり上がってきているように感じました。私の元々得意とする短い単発のダッシュではなく、ある程度持続させての速度が上がっていた印象です。元々このような能力を不得手としていた為、今回先頭を追う際に他選手に遅れをとることなくローテーションに参加できたのは成長です。しかし、午後のWTSを観ていると集団に追いつく選手というのは、ローテーションなど考えず、大体自分一人の力で走りきっていました。スイムで遅れる可能性が拭いきれない以上この辺りの強化はまだまだ必要です。

  ランは、バイクを先頭で降りてそのままスタートしました。苦手としていたバイクからランのトランジッションも早くなってきました。スタートの速度は上々で集団内でも上位をキープしていました。しかし、海外勢のスタートの勢いが衰えず、そのまま走りきってしまう能力に圧倒されてしまいました。ランの内容としても崩れる事も遅すぎる事もなく、現状の力を全て出しきれた内容だったと思います。ランに関しましては、まだ戦略云々の段階にありませんので、根本的なスピード強化とそれの持続力強化を並行していく必要があります。

  今回のレースでは、アジア系にはなかなか無い、勢いの重さのようなものを感じました。世界はこれが基準である現実と自分がそれに対して全く歯が立たない現実を受け入れ、更なる強化の材料としていきます。

  今後とも応援よろしくお願い致します!